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注目の「男性向け化粧品市場」トレンドの変化は?

  • 2020.03.18

男性向け化粧品という商品カテゴリも当たり前になってきた昨今。スキンケアだけでなく、いまやファンデーションなどのいわゆる「メイクアップ」商品も男性向けのものが発売されています。

今回は、Tポイント商圏内の16歳以上の全国の男性の購買データから「男性向け化粧品」についてのデータを抽出。男性向け化粧品の市場を分析してみました。

 

「男性向け化粧品」の市場規模はここ数年で拡大

富士経済の発表によると「男性向け化粧品」の市場規模は2019年見込みで1,196億円。これは2018年の1,180億円と比べて、1.4%増加しています。また、2017年からその規模は拡大を続けていることも示されています。

※参考:富士経済プレスリリース
https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=19062&view_type=1

これは、男性の美容意識が高まっていることを示すものといえます。

では、男性用化粧品の中で、実際にはどんなアイテムが買われているのでしょうか。ここからは細かくカテゴリごとに見ていきましょう。

 

男性向け化粧品市場で売れているカテゴリTOP3

男性向け化粧品カテゴリのうち、2019年の売上トップ3は「ブロー・スタイリング剤」(19.3%)、「制汗防臭剤」(16.0%)、「洗顔料・パック」(14.3%)でした。顔や体を清潔に保ち、身だしなみを整えるためのアイテムが人気です。

モテる男性の特徴としても、「清潔感」は注目されていますよね。本人がいい気持ちでいるだけでなく、周りに良い印象を与えるという点からも、清潔さがクローズアップされているのかもしれません。また、洗顔料・パックのシェアも高く男性の美意識の高さもうかがえます。

 

男性用化粧品の中で、上昇トレンドのものは?

男性化粧品の中で売上を伸ばしているアイテムは、「制汗防臭剤」「スキンクリーム・ミルク」「スキンローション」、そして「プレシェーブ・シェービング剤」でした。特に「スキンクリーム・ミルク」は2年で約1.5倍も伸びています。

 

次に2019年の年齢別アイテム別のシェアを見てみましょう。「プレシェーブ・シェービング剤」「スキンローション」「スキンクリーム」は、広い年代にわたって一定数に購入されているアイテムでもあります。若者世代に限らず、男性のスキンケアに対する意識が高まっていることがわかります。

 

一方、「制汗防臭剤」は24歳~50歳までの世代のシェアが特に高くなっています。社会人の身だしなみとして、制汗防臭剤は必需品になっているのではないでしょうか。

 

男性向けメイクアップ商品は売れているの?

男性用化粧品の中で特にシェアを伸ばしているのは、スキンケア用品をはじめとした、清潔さを保つためのアイテムでした。

では、メイクアップ用品はどのくらい売れているのでしょうか?

今回の調査では、男性向け化粧品カテゴリのうち、「男性用メイクアップ」のシェアはもっとも少なく、わずか0.2%にとどまりました。この比率は2017年~2019年の間で変化していません。購買層としては18歳~30歳代前半が中心で、主に若者に買われている、との結果が出ています。

もっとも横ばいとはいえ、そのトレンドは落ちることなく、じりじりと売上金額が伸びていることは見逃せません。この先、男性向けメイクアップ用品の市場がどう伸びていくのかは、要注目といえるでしょう。清潔感を保つだけでは物足りなくなり、メイクアップしたいと思う層が増えるのか、気になるところです。

SNS投稿のためにきれいな写真を撮りたい、など、男性にもメイクアップのニーズが広がる一方、「男性のメイクはちょっと…」といった意見もゼロではありません。メイクした男性を見る目がどう変化するかによっても、今後の動向は変わっていきそうです。

 

今回の調査では、男性用化粧品の中で、スキンケア用品がもっとも売れていて、メイクアップ用品のシェアは、ごくわずかにとどまっていることがわかりました。

この結果から、少なくとも現在のところ、男性の美容意識の中心はスキンケアに置かれているといえます。身なりに構わない荒々しい男性像ではなく、さっぱりと身なりを整えた、清潔感のある男性像がトレンドであると考えられます。

今後、清潔さを保つためのケアにとどまらず、メイクアップ用品への関心が高まっていくのでしょうか。
シェアの割合としてはわずかでも、メイクアップ用品の売上金額は徐々に伸びてきています。よって、男性用メイクアップ用品は今後の可能性として、やはり見逃せない市場であるといえるでしょう。
 

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