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【第3のミルクVS第2のミルク】健康志向の方はアーモンドミルクを選ぶ?

永田桜子

こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。

近年、「アーモンドミルク」が第3のミルクとして勢力を増しているのはご存知でしょうか。
ヘルシー志向や植物性食品への関心の高まりなどもあり、お店で見かける機会も増えましたよね

そこで、健康志向の人は第3のミルク「アーモンドミルク」と第2のミルク「豆乳」のどちらを選んでいるのかについて、T会員の購買データから購買者の特徴などを読み解いてご紹介します。

また、今回使用したデータはすべて無料でダウンロードが可能です。
購買データにご興味をお持ちの方は是非ご覧ください。


アーモンドミルク・豆乳データをダウンロードする


目次[非表示]

  1. 1.今回使用するデータの概要
  2. 2.アーモンドミルクと豆乳の購買率ランキングTOP20
  3. 3.アーモンドミルクと豆乳のヘビー購買者を比較
    1. 3.1.基本属性
    2. 3.2.食に関する志向性
    3. 3.3.ライフスタイルアンケート
  4. 4. アーモンドミルクと豆乳のヘビー購買者が併買する 食品・雑誌
    1. 4.1.アーモンドミルクと豆乳のヘビー購買が併買する 食品・書籍の傾向
      1. 4.1.1.菓子
      2. 4.1.2.健康食品
      3. 4.1.3.清涼飲料
      4. 4.1.4.書籍
  5. 5.購買者層によって大きな違いがある

今回使用するデータの概要

今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間: 2022年3月1日~2023年2月28日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買
対象者:全国・10~89歳の男女
セグメント:アーモンドミルクヘビー…年間で12点以上購買
      豆乳ヘビー…年間で24点以上購買

アーモンドミルクと豆乳の購買率ランキングTOP20

そもそもアーモンドミルクの中ではどのような商品が人気なのでしょうか。

アーモンドミルクの購買率ランキングで多くを占めたのは、グリコの「アーモンド効果」シリーズで、TOP20のうち、9商品がランクインしていました。

おいしさと効果にこだわった商品で、アーモンドを粒丸ごと粉砕して加えた香ばしさと、1日分のビタミンEのほか、食物繊維やカルシウムを摂取できることが特徴のシリーズです。

一方、豆乳はキッコーマン商品が人気で、TOP20のうち12商品がランクインしています。キッコーマンは、無調整のほか、かぼちゃ、チャイティー、すいか、ココナツマンゴーなど、さまざまなフレーバーの豆乳を販売しているため、ランキング上位にも複数商品がランクインしています。

全体でみると、アーモンドミルク、豆乳のどちらもフレーバーがついた商品もランクインしていました。特に豆乳でフレーバーつき商品が多く選ばれています。


アーモンドミルクと豆乳のヘビー購買者を比較

健康志向の人はアーモンドミルクと豆乳のどちらを選ぶのか読み解くため、違いがわかりやすいヘビー購買者を比較します。基本属性や顧客DNA、ライフスタイルアンケートから違いを読み解きました。

基本属性

まず、性別からご紹介します。

豆乳とアーモンドミルクを比較したところ、性別に差はほとんどありませんでした。73%が女性、27%が男性との結果になり、圧倒的に女性人気が高いことがわかります。

次に、T会員全体と比較した場合でも、どちらも22~23%程度女性が多い結果となり、豆乳もアーモンドミルクも女性に好まれているようです。

続いて性・年代についてです。

女性のアーモンドミルクヘビー層は、豆乳ヘビー層と比べると、25~39歳の構成比が高くなりました。

男性の場合、どちらの構成比も似た形ですが、60代では若干アーモンドミルクヘビー層の構成比が高くなりました。

以降は、アーモンドミルクヘビー層の特徴的な年代である女性25~39歳のみに絞り、データを見ていきます。

食に関する志向性

「食」の顧客DNAを見てみます。グラフは、縦軸の上に行くほどアーモンドミルクヘビー購買者の特徴、下に行くほど豆乳ヘビー購買者の特徴、右に行くほど特徴が強いことを示しています。

アーモンドミルクヘビー購買者には、デパ地下や美容食品、トクホ、プレミアム商品などを好む傾向が強く見られました。また、美食家の傾向も強く、食に対するこだわりもみられます。

健康意識や食へのこだわりが強い方からはアーモンドミルクが選ばれる傾向が強いのかもしれません。

ライフスタイルアンケート

続いて、アーモンドミルクヘビー購買者のライフスタイルアンケートの結果です。

豆乳ヘビー購買者と比べて差分が少ないですが、未婚で(+5.0%)、子どもがいない(+6.8%)ことがわかりました。

趣味について見てみると、海外旅行(+4.4%、グルメ・食べ歩き(+3.9%)、美容(+3.6%)、健康(+2.5%)でした。

アーモンドミルクヘビー購買者は子どもがいない分、収入を趣味や健康に自己投資できる方が多いと予想できます。

1ヶ月で自由に使える金額(お小遣い)について見てみると、アーモンドミルクヘビー購買者は1万円以上との回答が多いのに対し、豆乳ヘビー購買者は1万円未満が多い(+4.6%)のも特徴的です。

 アーモンドミルクと豆乳のヘビー購買者が併買する 食品・雑誌

続いて併買する食品・雑誌から特徴を見てみます。

アーモンドミルクヘビー層のボリュームゾーンである女性25~39歳と比較するため、豆乳ヘビー層についても同様に女性25~39歳をピックアップしました。

アーモンドミルクと豆乳のヘビー購買が併買する 食品・書籍の傾向

まず、菓子、健康食品、清涼飲料の併買傾向について解説します。

菓子

アーモンドミルクヘビー層の1~4位には和菓子がランクインし、5位以降には、糖質が気になる方向けの商品である正栄デリシィ「ロカボスナックチョコ」やデルタ「ロカボナッツ 和風だし」、健康や美容に注目している方から人気のハイカカオチョコレートである森永製菓「カレ・ド・ショコラカカオ88」、明治「チョコレート効果 カカオ95%」がランクインしています。

豆乳ヘビー購買者1位は、徳永製菓「管理栄養士さんおすすめきなこ豆」がランクインしていますが、他にはドーナツやタルト、エクレアなど、洋菓子が多くランクインしていました。アーモンドミルクヘビー層の方が健康や美容を意識した商品を購買していることがわかります。

健康食品

アーモンドミルクのヘビー購買者2位の「SND ゼリー サーキュリスト」は、美容茶ゼリーです。また、一般的な植物油よりも消化・吸収が良いMCTオイルや、プロテインが摂取できる商品が複数ランクインしていました。

こういったことから、アーモンドミルクのヘビー購買者は健康だけではなく、美容にも注目している方が多いことがわかります。

豆乳ヘビー購買者は、手軽にエネルギーチャージできるような商品が上位に入っていました。

1位の「アミノVゼリーアミノ酸&クエン酸チャージ」は片手で握って食べられるゼリー飲料です。他にもゼリー飲料がランクインしており、手軽に効率よく栄養素を摂取しようとする姿勢が見られました。

健康食品については別の記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:健康食品購入ヘビー層は筋トレ好き?!年間購入金額別の併買商品ランキングを公開!

清涼飲料

アーモンドミルクヘビー購買者の1位は、コラーゲンが摂れるドリンクでした。

3位のキリン「グリーンズフリー」はノンアルコール・ビールテイスト飲料、7位には温活でも注目の「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」、9位のチョイス「シリカシリカスパークリング」は美容効果で注目されている成分であるシリカが含まれる炭酸水です。

清涼飲料でも健康や美容を意識している様子が見えてきました。

豆乳ヘビー購買者は、サントリー「ボスシルキードリップ微糖B缶」など微糖タイプのコーヒーはランクインしているものの、他は特に健康などを意識した商品はランクインしていません。どちらかというと味の好みで選んでいるのかもしれません。

書籍

雑誌と同様、アーモンドミルクヘビー購買者では「一生役立つ きちんとわかる栄養学」や「今日のごはん、これに決まり!Mizukiのレシピノート決定版!500品」など、栄養や料理に関する本がランクインしていました。

また「結局、自律神経がすべて解決してくれる」や「脚を動かすだけで下半身から即やせ!股関節ムーブ」といった健康に注目した商品も入っています。

一方で豆乳ヘビー購買者では、キャラクター小説・絵本が多くランクインしています。

料理や栄養など、身体の内側からキレイや健康を目指す本は10位以内にランクインしていないのも、アーモンドミルクヘビー購買者との違いといえます。

購買者層によって大きな違いがある

アーモンドミルクも豆乳も健康志向の方が取り入れているイメージがありますが、併買している商品などを比べてみるとアーモンドミルクヘビー購買者のほうが総合的にみて美容や健康に注目した商品を選んでいることがわかりました。

今回の記事の元になったデータは、以下よりダウンロードが可能です。



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※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。




永田桜子

永田桜子|マーケティングユニット
「データ」と「視点」を活かして みなさまの
「気づき」につながる発信を心掛けてまいります!

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