気温×購買データで「売れる」時期を見極め!実はスナックは冬に売れる?!

こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。

みなさんは「暑くなると冷たいアイスを食べたくなり、寒くなると温かいおでんが食べたくなる」という感覚、経験したことがありますよね?

一般的に、気温は購買行動に大きな影響を与えると考えられています。
そこで、今回は気温データと実際の購買データを掛け合わせて、どのようなカテゴリやブランドが気温の影響を受けやすいのか、または受けにくいのかを読み解きます。

【目次】
今回使用するデータの概要
▼暑い時期・寒い時期どっちに売れる?
▼気温の購買への影響はカテゴリ・ブランドによって異なる



今回使用するデータの概要

今回使用するデータの抽出定義は、以下です。

期間:2019年12月1日~2021年11月30日
業態:多種多様なTポイント提携先の購買
対象者:一都三県・20~89歳の男女

 

暑い時期・寒い時期どっちに売れる?

カテゴリごとに、暑い時と寒い時のどちらのタイミングで売れるのかを見ていきます。
さらに、同じカテゴリ内でもブランドごとに比較し、特に特徴が強いものや、カテゴリと違う傾向にあるものに注目して解説していきます。

以下のグラフの見方について、横軸は気温、縦軸はシェアです。右上がりであれば暑い時、左上がりであれば寒い時のほうが売れ、水平であれば気温に左右されにくいというように、線の傾斜角度で傾向がわかります。散布されているのは一都三県の月別気温です。

なお、コロナ禍の影響や、冬時期・夏時期にしか店頭に並ばないなどの事情はさまざまありますので、あくまでも今回のデータから見えたこととしてご理解ください。
 

暑い時期に売れる商品カテゴリ

まず、暑い時期に売れている商品のカテゴリについてです。
商品カテゴリの中でも特に暑い時期に売れているアイス・炭酸飲料・ビール類はどのような特徴があるのか解説します。

アイス

カテゴリ全体の傾向を見ると、「ハーゲンダッツ」などのプレミアムアイスを除いたノベルティアイスと呼ばれるアイスはやはり、暑くなると売れる傾向にありました。
真夏に外出した際、ふと立ち寄ったコンビニなどで毎回アイスに手が伸びてしまう方も多いのではないでしょうか。

ですが、ブランド別で見ていくと、ロッテの「雪見だいふく」や「ガーナ」のグラフは右下がりになっており、暑い時期に比べて寒い時期のほうが売れる、全体とは逆の傾向がありました。

「雪見だいふく」は秋冬においしく食べるアイスをコンセプトに開発された商品 で、冬場の販売に力を入れ、「冬に食べるアイス」として浸透しています。「ガーナ」は濃密なチョコレートが特徴的で、冬期に新商品も出していることなど、寒い時期に売れる要因がある商品ではないでしょうか。 

また、特に暑いと売れる傾向にあるのが、森永製菓「アイスボックス」やフタバ「サクレ」などの氷菓です。さっぱりとした氷菓は25度以上の特に暑い時期に食べたくなるようです。

炭酸飲料

暑い日にグイっと飲みたい炭酸飲料も、アイス同様にカテゴリ全体で見ると暑くなると売れる傾向にあります。

その中でも注目したいのが、CCJC(日本コカ・コーラ)「コカコーラ」と、サントリー「ペプシ」では動きが異なる点です。
「コカコーラ」のグラフは比較的水平に近いことから季節を問わずほぼ年中変わらず売れていることが分かります。
一方で「ペプシ」は、気温が25度を超えたあたりでぐっとシェアを伸ばす形になっており、暑い時期に特に選ばれる傾向がありました。同じコーラ飲料であってもブランドによって異なる動きがみられました。

その他のブランドに着目すると、アサヒ「カルピスソーダ」のグラフは右肩下がりで、寒い時期に売れる傾向、「カルピスウォーター」は暑い時期に売れる傾向が見て取れます。

他の炭酸飲料として、サントリー「C.C.レモン」を見てみても、暑い時期の方に売れる傾向があったことから炭酸飲料の中で「カルピスソーダ」だけが全体と逆の傾向にあります。
「カルピスソーダ」は冬時期にプレミアム系の商品を販売 しており、そのマーケティング活動の結果がグラフにも反映されています。

ビール類

暑い日に飲みたいものといえば、「まずは、ビール!」を連想する方も多いのではないでしょうか。
ですが、カテゴリ全体の傾向を見てみると、グラフはほぼ水平で、季節限定のブランドを除けば極端な傾向はなく、通年で飲まれているようです。これは、ブランドごとにアサヒ「スーパードライ」や、キリン「一番搾り」などを見ても同様の傾向が見られます。日常的に晩酌用のビールを購入する方が多いのかもしれません。

原料や醸造方法にこだわって作られたプレミアムビールカテゴリを比較してみると、サントリー「プレミアムモルツ」は暑い時期に売れています。一方、サッポロ「エビス」は寒い時期のほうが売れる傾向にあることがわかりました。どちらの商品も冬限定商品やお歳暮セットなどを展開しており、売り出し方は似ているのですが、売れ方には違いが見えてきました。

アルコールカテゴリ全体で見ていくと、ウイスキーやブランデーなどは全体として寒い時期に売れる傾向が見て取れました。寒い時期に身体を温めようと、度数が強いお酒を選んだり、温めて飲んでいる方も多いのかもしれません。

Tableauダッシュボードでそのほかのカテゴリについてもご覧いただけますので、ぜひダウンロードしてご確認ください。 

※表示端末によって画像が見えづらい場合がございます。詳細は資料をダウンロードの上ご確認ください。

 

寒い時期に売れる商品カテゴリ

今度は反対に、寒い時期に売れている商品のカテゴリについてです。
紅茶やスナック、シャンプーカテゴリを見ていきます。

紅茶

紅茶カテゴリは全体として、グラフは右肩下がりで、寒い時の方が売れる傾向が見られました。冬に温かい紅茶を選んでいる方も多いのではないでしょうか。

ブランドごとにCCJC(日本コカ・コーラ)「紅茶花伝」とキリン「午後の紅茶」を比較してみると、グラフの傾きが強いことからCCJC(日本コカ・コーラ)「紅茶花伝」のほうが特に寒い時に売れる傾向が強いことが分かりました。

「午後の紅茶」はカーブが緩いことから、暑い時との購買の差が少ないです。
「午後の紅茶」のほうが、夏にぴったりな無糖を先に出していることや、食事と冷たい紅茶を合わせるという訴求を行っていたことが関係しているのかもしれません。ミルクティーやフルーツフレーバーがメインの「紅茶花伝」との違いが表れています。

カテゴリ全体の傾向とは反対に、サントリー「ボス」は暑い時期に売れる傾向が強いです。すっきりとした香りと味わいを押し出しているブランド であるため、暑い時期との相性が良く、選ばれているのかもしれません。

サントリー・森永「リプトン」については寒い時期のほうが売れる傾向はあるものの、一年を通してほぼ水平で、通年変化が少ないことが分かりました。

スナック

スナックは季節や気温に関係なく通年売れそうなカテゴリではあるものの、気温データと購買データを掛け合わせると、実は寒い時のほうが売れる傾向があることが分かりました。

ブランドごとに見てみると、カルビーの「ポテトチップス」や「ピザポテト」は寒い時のほうが売れる傾向がより強くみられました。
同じくカルビー「堅あげポテト」もやや寒い時のほうが売れる傾向が強いです。ただ、グラフはほぼ水平で、年間を通してそれほど大きな変化なく売れていることがわかります。

カテゴリ全体の傾向とは反対に、スナック菓子の中でも暑い時期に売れているのが、唐辛子の辛味が特徴的な湖池屋の「カラムーチョ」です。辛いスナックが暑い時期に売れるという傾向はあまり見られなかったため、積極的に行っている夏のプロモーションが影響しているのかもしれません。 

ポテトチップスの人気ランキングをご紹介しているので、こちらの記事もご覧ください。  

関連記事:カルビー「しあわせバタ~」を買うのは23~26歳の女性だった!スナックの定番ポテトチップスの1歳刻みランキングの結果とは?

シャンプー

シャンプーについても一年を通して需要があるものですが、データを見てみると寒いときのほうが売れる傾向が強いことが分かりました。
中でも、花王「エッセンシャル」や、コーセー「ジュレーム」は寒い時のほうが売れる傾向が強く見られました。

一方、カテゴリ全体とは反対に暑い時のほうが売れる傾向が見られたのが、クール系のシャンプーである資生堂「シーブリーズ」や、花王「サクセス」です。汗をかく夏場にさっぱりとできることから、需要が上がるのかもしれません。  

ブランドを比較してみると、ダメージケアなどがメインのものは冬場の乾燥ダメージから髪を守るため需要が上がるからか、寒い時のほうが売れる傾向にあることが見えてきました。一方で、皮脂汚れを落とす、すっきりさせる、商品がメインのブランドは暑い時期に売れる傾向があるようです。

 

気温の購買への影響はカテゴリ・ブランドによって異なる

アイスやビールなど、暑い時期に売れる商品カテゴリは予想できましたが、その中でもブランドによって違いがあることがわかりました。また、寒い時期に売れる商品カテゴリについては、一見すると気温とは関係がないように思えるスナックが売れているなどわかったことから、気温データと購買データの掛け合わせで新たなマーケティングのヒントが見つかりました。

なお、今回の記事の元になっているデータはダウンロードが可能なので、さらに詳細に読み解きたい方は、ダウンロードしてご確認ください。

マーケティングを行うにあたり、購買行動を読み解くことは非常に重要です。今回は気温データから購買行動を分析しましたが、他にもさまざまな角度から分析を行い、マーケティングにつなげることが欠かせません。

CCCマーケティングでは約7,000万人のT会員のアクティブデータを用い、詳細な分析、ターゲティングが可能です。データをもとにした分析に取り組んで行こうと考えている企業のみなさまは、ぜひCCCマーケティングにご相談ください。
 

 

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※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

参考:ロッテ「雪見だいふく」
参考:ロッテ「ガーナ」
参考:アサヒ飲料「カルピスソーダ マスカット・オブ・アレキサンドリア」
参考:サントリー「クラフトボス」
参考:湖池屋「カラムーチョ」
参考:資生堂「シーブリーズ」
参考:花王「サクセス」

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