チョコレート人気30ブランドの購入者の傾向は?年代・性別・志向ごとに好みの特徴を分析

チョコレート人気30ブランドの購入者の傾向は?年代・性別・志向ごとに好みの特徴を分析

こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。

もうすぐバレンタイン。多くの方々がプレゼントを贈るこの季節。チョコレートやネクタイ、時計など…多くのメーカーのみなさまがバレンタイン商戦真っ只中というところでしょうか。

今回はバレンタインの代名詞である「チョコレート」について、各性別・年代別・志向別で購買傾向を分析し、ブランドごとにマッピングしました。

目次[非表示]

  1. 1.今回選んだチョコレートのデータについて
    1. 1.1.データをコレスポンデンス分析でマッピング
  2. 2.あの人気のチョコレートのシェアは?
  3. 3.男女別・年代別にみるチョコレートの好みの傾向とは
    1. 3.1.年代別の好みの傾向
    2. 3.2.男性の各年代別の好みの傾向
      1. 3.2.1.20~30代
      2. 3.2.2.40代
      3. 3.2.3.50~60代
    3. 3.3.女性の各年代別の好みの傾向
      1. 3.3.1.20代
      2. 3.3.2.30~40代
      3. 3.3.3.50~60代
  4. 4.志向の違いにより好まれるチョコレートの傾向をチェック
    1. 4.1.DNAカテゴリ1 「衣」
    2. 4.2.DNAカテゴリ2 「食」
    3. 4.3.DNAカテゴリ3 「住」
    4. 4.4.DNAカテゴリ4 「趣味」
    5. 4.5.DNAカテゴリ5 「共通」
  5. 5.チョコレートの購買傾向は顧客の志向により大きく変動
  6. 6.CCCマーケティングでできること

今回選んだチョコレートのデータについて

人気チョコレート30ブランド

今回選んだデータは、人気のあるチョコレート30ブランドのデータです。
ビスケットやクッキーが使われている商品は除き、チョコレートのみで構成されている商品と、アーモンドやクランチなどが含まれているチョコレート商品のみを厳選して分析を行いました。

今回使用するデータの抽出定義は、以下です。

期間:2020年1月1日~2020年12月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買
対象者:全国・15~89歳の男女

データをコレスポンデンス分析でマッピング

今回は、30のチョコレート人気ブランドについて、「ブランド×デモグラ(年代別・男女別)」と、「ブランド×志向性(衣・食・住・趣味・共通)」の2種類のデータでコレスポンデンス分析によるマッピングを行いました。

コレスポンデンス分析とは、集計結果を散布図として視覚化する方法です。縦軸と横軸で区切った図に対し、ユーザーの年齢や性別ごと、セグメントごとに分析結果を表示し、項目間の関連性がわかるように分析結果を表示する手法です。

あの人気のチョコレートのシェアは?

CCCマーケティングにて選定したチョコレートブランドのシェアをメーカーごとに色分けしました。ブランドの円が大きいほど大きなシェアを獲得していることを表します。
(今回はあくまでもCCCマーケティングが選定したチョコレートブランド内でのシェアです。)

「ブラックサンダー」は1メーカー1ブランドで構成比8.34%と最も大きなシェアを獲得。チロルの「チロルチョコレート」も同様に、4.49%と人気があることが分かります。

続いて、ロッテの「クランキー」は構成比8.31%と「ブラックサンダー」に続く第2位となりました。人気メーカーであるロッテ・明治・森永では、1メーカーで複数の人気ブランドを保有しているため、明治25.76%、ロッテ21.42%、森永16.35%とブランド合算でのシェアが大きくなっています。

また、「チョコボール」「ダース」「アポロ」「アーモンドチョコレート」などは、発売開始から長い年月が経っても、高い人気を誇る定番のチョコレートブランドです。チョコレートだけでなくナッツなどが混ざっているチョコレートブランドの人気が高い傾向もありそうです。

男女別・年代別にみるチョコレートの好みの傾向とは

チョコレートの好みは性別・年代によって傾向が変わります。

各チョコレートのポイントと性別・年代別のポイントをマッピングし、購入割合が高いポイント同士を近くに位置させています。例えば上のマッピングを見ていただくと、カバヤの「アーモンドチョコレート」を最も好むのは、60代男性という見方です。

全体をみると、やはり男性と女性ではチョコレートの購買傾向が異なり、男性はナッツやクッキーが入っている食べごたえのあるチョコレートを、女性はチョコレートのみで作られたシンプルな商品を好む傾向があることがわかります。

では、年代や性別でどういった違いがあるのか、それぞれみていきましょう。

年代別の好みの傾向

まずは、年代別にチョコレートの好みをみていきましょう。
同じ性別であっても、年代により好みがわかれることもわかります。

20~30代では味や見た目の好みによって購入商品を決めているようですが、30~40代になると健康に配慮した商品に関心を持ち始める人が多いようです。しかし、50~60代ではまたチョコレートの味を楽しめる商品を選ぶようになり、70代になると健康効果のある機能性チョコレートが選ばれるようになる…という結果となりました。

では、性別×年代ごとにみていきましょう。

男性の各年代別の好みの傾向

男性は全年代を通して、チョコレートの中にナッツやクッキーなど他の材料が含まれているブランドを好む傾向があり、チョコレートの味や風味よりも、“甘いお菓子”としてのチョコレートを楽しんでいるようです。

20~30代

20代から30代の男性は、「ブラックサンダー」「クランキー」「チョコボール」などのビスケットやクッキーが混ざっている商品を好む傾向にあります。チョコレートのみで構成されている商品よりも、食べ応えのある商品が好まれているようです。

40代

40代男性におけるチョコレート購買傾向の特徴は、「メンタルバランスチョコGABA」を好むという点です。この世代は管理職に就いている方も多く、ストレス解消・メンタルバランス調整の効果を持つ“機能系”のチョコレートが好まれるのではないでしょうか。

50~60代

50代~60代の男性は、ナッツ類が入ったチョコレートを好む傾向にあります。年齢層が高くなると、アーモンドやマカダミアナッツの方が好まれるようです。また、50代男性は全性別・年代の中で最も「スニッカーズ」を購入する傾向にあることもわかりました。

女性の各年代別の好みの傾向

次に、女性のチョコレート購買傾向を年代別に確認していきましょう。
女性はチョコレートのみで構成されたブランドを好むことから、男性よりも“チョコレート自体”を楽しんでいるようです。

20代

20代の女性は「紗々」「アポロ」「チロルチョコレート」を好みます。2種類の味がミックスされているチョコレートや、見た目が可愛らしく上品なチョコレートを好む傾向があるようです。

30~40代

30代~40代の女性は、20代女性の好みを引き継ぎつつ、“機能性チョコレート”を好む傾向があります。とくに40代女性には、脂肪と糖の吸収を抑える働きを売りにしている「LIBERA」が好まれており、甘いチョコレートを食べながらも体型は維持したいという気持ちが現れているのかもしません。

50~60代

50代~60代の女性は「ミルクチョコレート」「ガーナミルク(板)」「カレ・ド・ショコラ」など、シンプルな板チョコレートを購入する傾向にあります。。シンプルにチョコレートの風味を楽しみたいという方が多いと考えられます。

志向の違いにより好まれるチョコレートの傾向をチェック

続いては、ユーザーの志向によるチョコレートの好みについてみていきましょう。

CCCマーケティングでは、Tカードの利用履歴から機械学習でT会員をスコアリングをしたデータを「顧客DNA(※1)」と呼んでいます。衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしており、商品購入者の志向性の把握などに活用しています。今回は衣・食・住・趣味・共通というカテゴリから消費傾向を分析しました。
※1)顧客DNAとは:CCCマーケティングでは、Tカードの利用履歴から機械学習でT会員をスコアリングしたデータを「顧客DNA」と呼んでいます。

「DNA項目」のリストを選んで頂くと、衣・食・住・趣味・共通とDNAカテゴリごとのマッピングに切り替わります。

DNAカテゴリ1 「衣」

「衣」のカテゴリでは、ライフスタイルや価値観がチョコレートの好みに反映されているようです。

衣服の素材や着心地を重視する方は「シールド乳酸菌チョコレート」や「チョコレート効果」など機能性チョコレートを好む傾向がありました。

またおしゃれ好きな方は「LIBERA」を、コスパの高さを求める方は「リスカしっとりシリーズ」を購入する傾向がなど、志向とチョコレートの好みに相関関係があることがわかります。

DNAカテゴリ2 「食」

「食」のカテゴリでは健康や節約への関心と、チョコレートの好みに相関性があるようです。

オーガニック好き・健康志向・魚好き・野菜好きの方は「シールド乳酸菌チョコレート」を、トクホ好きの方は「LIBERA」を好むなど、健康への関心がそのままチョコレートの好みに現れていました。

その他、まとめ買い派・値引き商品好きな方が「リスカしっとりシリーズ」を好むのは子供のおやつ代を安くするため、自炊派の方が板チョコレートを購入する傾向があるのは、お菓子作りの材料として購入していると考えられます。

DNAカテゴリ3 「住」

「住」のカテゴリでは、各ユーザーが商品に対し求めるイメージがチョコレートにも反映されていました。

たとえばロッテの「ガーナミルク」やフルタの「生クリームチョコレート」、森永の「ミルクチョコレート」は、安心優先・国産好き・日本家屋好きから好まれる傾向があり、国産メーカーの安心できるブランドを購入したいというユーザーニーズが読み取れます。

対して、タマワン派・輸入インテリア好きの方は「クランキー」や「紗々」を選ぶ傾向にあり、チョコレートに対してもおしゃれさを求めていると考えられます。

DNAカテゴリ4 「趣味」

「趣味」のカテゴリでは、趣味の傾向がそのままチョコレートの好みに反映されました。

マンガ・ゲーム・カラオケを趣味とする層は「ブラックサンダー」など若者に好まれるチョコレートを、健康関心の方は機能性チョコレートを購入する傾向があります。
さらに、美容・ファッションに関心のある方は「チロルチョコレート」を好むことから、可愛らしいイメージから、ファッション感覚で購買されているとも考えられるでしょう。

DNAカテゴリ5 「共通」

「共通」のカテゴリでは、上記のDNAカテゴリと共通の分析結果を見ることができました。
健康志向の方は機能性チョコレート、美意識に関心を持つ方は「LIBERA」を購入する傾向に。さらに、情報発信好きの方は「ブラックサンダー」を好むことから、SNSなどでの情報発信を好む若者が消費の中心だと考えられます。

また、リアル口コミ重視の方が「アポロ」「チロルチョコレート」「チョコボール」を好むという傾向からは、多くの方から好まれる定番チョコレートは、長年に渡り評判が良いという安心感から選ばれることもあるようです。

チョコレートの購買傾向は顧客の志向により大きく変動

チョコレートの購買データを分析したところ、性別や年齢だけではなく、顧客の志向も大きく影響していることがわかりました。

20代女性・40代男性などのセグメントからターゲティングを行うこともできますが、より効果的なマーケティング施策を行うためには、顧客の志向と購買傾向を多面的に分析し、ユーザーが潜在的に秘めるニーズを読み取ることをおすすめします。

CCCマーケティングでできること

CCCマーケティングでは、約7,000万人のT会員のアクティブデータから購買・行動の傾向を分析、最適なターゲティングがご提案可能です。

また、今回のチョコレートブランドのようなブランド単品の分析だけでなく、食品×飲料、食品×日用雑貨、食品×書籍、などカテゴリや業態を横断したデータ分析も可能です。

さらに、データ分析の結果を元に、T会員にダイレクトアプローチができます。
企業のみなさまの目的に合わせ、一気通貫したマーケティング施策をご提案しておりますので、マーケティングに興味やお悩みがある場合には、ぜひ一度CCCマーケティングまでご相談ください。

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