【生活者意識調査】with コロナで変わること

高まる安心・安全・衛生意識
~with コロナ時代における生活者アンケートより~

収束までは長期化も覚悟

 新型コロナウイルス感染症の拡大は、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。リモートワーク、時差出勤、教育環境、ショッピング、食生活…ありとあらゆる分野で様々な変化が生じています。
 直近では都市部を中心に新型コロナウイルス感染症の感染者数が再び増加する動きを見せており、経済的な動きが活発化してきている一方で、先行き不透明な状況を見せてきています。
 CCCMK総研では、コロナウイルス感染症が拡大して以降の生活者の意識の変化を把握するため、全国の18歳~70代の男女、計2412名を対象に独自調査を実施しました。
 新型コロナウイルス感染症については、収束までは「長期化」し、その間、「経済悪化」は避けられないとの認識の層が多くなっています。
収束時期ついては、半年~約1年程度は続くという回答が約4割程度を占め、まだ当面は新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらの生活を意識しているようです。特に女性層は、「収束する時期がわからないで不安」という層が多く、全世代で5割以上の回答となっています。

 このように多くの方が「長期化」を覚悟する中で、衛生的な生活、安心・安全を心がける新たな生活スタイルの定着は確実に進んでいるようです。「外出時にマスクを必ずするようにしている」層は77.7%に上り、「手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒を行う」層も74.5%となっています。

■ 新型コロナウイルス感染症対策として実施していること

こうした意識の変化は買い物行動にも波及していて、リアル店舗における買い物では全体の46.7%が「手指をアルコール消毒して入店したい」と回答しています。しかし、この問いに対する回答は性別・年代別にみると、やや差異が生じています。

■ リアル店舗における買い物では手指をアルコール消毒して入店したい

全体的に男性と女性では女性の方が入店に際しての衛生意識は高く、年齢層が高くなるにつれて、その意識も高くなる傾向にあります。

 

収束後に実施したい行動は「国内旅行」がトップ

■ 新型コロナウイルス感染症拡大を受けて抑制した行動

 新型コロナウイル感染症の拡大は、生活を抑制させることとなりましたが、最も抑制した行動として挙がったのは「国内旅行」で全体の57.0%にも上っています。国内旅行を抑制する動きと合わせ、企業出張等の動きもブレーキがかかったため、国内のホテル・旅館は大打撃を受けています。

■ 新型コロナウイルス感染症収束後にしたいこと

 一方、新型コロナウイルス感染症が収束した後にしたいことでは、こちらも「国内旅行」がトップ65.0%と、2位以下を大きく引き離しています。ホテル・旅館業は、しばらく厳しい状況が続きますが、収束後は急回復する可能性も十分にありそうです。

 消費心理は天気よりもうつろいやすいものと言われます。今は、新型コロナウイルス感染症による影響が大きく、暗い影を落としている業界が多くありますが、収束により、一気に暗くたちこめた雲が晴れるように祈るばかりです。

『Withコロナ時代における生活者の意識調査』の資料ダウンロードはこちらから。