【生活者意識調査】「夏の旅行やレジャー」 見え隠れする生活者の意識とは‥

2020年、withコロナの夏
~旅行やレジャーが受けた影響と生活者の意識とは~ 

 CCCMK総研では「夏の旅行やレジャー」に新型コロナウイルス感染症の流行が与えた影響についての生活者調査を実施しました。今回はその分析の第2回となります。
 前回のコラムでは<訪問先別>という切り口から、量的な実態やその変動理由などについてご紹介しましたが、第2回となる今回は<性年代別><地域別>といった属性の違いによってどのような意識の差が生じていたのか、という点に着目してみたいと思います。


「旅行・レジャー」において新型コロナの影響を敏感に感じ取っていた層とは

【 図1 】
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 図1の左のグラフは「今年の夏の旅行やレジャーにおいて意識していることや取り入れようと思っていること」を性年代別に集計したものとなります。一見したところでは全般的に女性の方が意識が高いようにも見えますが、図1(左)に示すように、細かくみていくと、項目によってスコアが高い属性に微妙な違いがあることがわかります。
 例えば、「人前では常にマスクやフェイスシールドをして過ごす」については女性全般で意識が高いのに対し、「公共交通機関の利用を避ける」「人が多く集まる場所を避ける」「そもそも今年は旅行やレジャーを控えるべきである」は女性全般に加えて男性の上の年代でもスコアが高いことがわかります。
 この2つのグループの違いについては、前者が「自分でコントロールできる生活習慣」、後者が「三密につながる行動を避ける視点」のように整理することができそうです。新型コロナウイルス感染症やそのリスクに対する性別・年代における微妙な違いが現れていると言えます。
 ※ちなみに、女性や男性でも上の年代において意識や不安の度合いが高いことについては、コラム【生活者意識調査】with コロナで変わることでもご紹介していますので、こちらもご参照ください。

 一方、若年層に特徴的といえる意識に着目すると、図1(左)の「旅行・レジャーの行き先を近場にする」「人気の観光地を避け、なるべく空いている行き先を選ぶ」が高いことがうかがえます。また、図1(右)からは「他の人やSNSに共有するのは気が引ける」という意識が、女性の若年層で特に高かったことが分かります。
 これらの層においては、夏の旅行・レジャーを諦めずに「どうせ行くならば~」という意識が比較的高かった一方で、「行ったところで共有しづらい」というもどかしさを同時に抱えていたとみることができそうです。
 新型コロナウイルス感染症における旅行やレジャーへの影響の感じ方は、性別や年代によってさまざまであったものの、周囲の反応まで含めてその空気を最も敏感に感じ取っていたのは、女性を中心とした若年層だったと言えるのかもしれませんね。

住む地域の感染状況と、旅行・レジャー意識には密接な関係が…でも温度差も

    続いては、住んでいる地域の感染拡大状況による意識の違いに着目した分析をご紹介したいと思います。
 この調査は8月18日~24日にかけて全国(全都道府県)で実施しましたが、分析においてはその時期の感染拡大状況を踏まえ、『1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)』『その他感染拡大地域(愛知県、大阪府、福岡県、沖縄県)』『その他の地域(39道府県)』の3区分でみることにしました。
 ※上記の3区分は、調査実施時点での都道府県別の感染拡大状況を鑑み、CCCマーケティング独自で判別した区分となります


【 図 2】
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 図2は、感染が拡大していた地域からそうでもなかった地域にかけてスコアが上昇または下降し、3区分で分けた地域ごとのグラデーションがくっきりと出た項目があったことを示しています。
 左のグラフでは、「国内旅行に行かなかった」という項目において、その理由が地域によって大きく異なっていたことがわかります。感染が拡大していない地域の人ほど感染リスクを重視したのに対し、すでに感染が拡大していた地域の人ほどウイルスを持ち込む恐れや、感染拡大地域からの旅行客とみなされるのを避けたいという意識が強く働いていたことがわかります。
 一方、右の2つのグラフからは少々違う傾向もうかがえます。感染が拡大していない地域では「感染が拡大している地域からは観光や帰省に来ないでほしい」という意識が6割以上(そう思う+ややそう思う)と明確に高かったのに対し、「他の地域に感染拡大させてしまわないか心配だ」という意識では地域ごとにさほど明確な差まではみられませんでした。このことは、感染拡大地域とそれ以外の地域でリスクに対する若干の温度差があった可能性を示唆しているとも言えそうです。(一部にN数の少ない層があるので読み取りには注意を要します)

 今回のコラムでは、新型コロナウイルス感染症の流行が「夏の旅行やレジャー」に与えた影響について、生活者の意識の部分をピックアップしてご紹介しました。
 新型コロナウイルス感染症の影響は長期に及ぶことが予想されており、それに伴って「ニューノーマル」と呼ばれるwithコロナ期の新しい生活様式もさまざまな分野で浸透しつつあります。旅行やレジャーにおいてもそれは同様であり、観光業が打撃を受けているいま、打開策となり得る新しいスタイルの出現を求めて模索が続いていると言えるでしょう。CCCMK総研では、そのヒントや兆しを引き続き捉えていきたいと考えています。


【調査設計】
調査地域 :全国
調査対象者:男女・2069
サンプル数:2518サンプル
      内訳:基本サンプル2013、追加サンプル(小学生の子を持つ親)505
調査期間 :2020818日(火)~824日(月)
実査機関 :CCCマーケティング株式会社(Tアンケートによる実施)

 


本調査の集計表を販売をしております。
詳しくは、下記をご確認の上、お問い合わせください。

【調査内容】
質問数:全11問
内容:
・今年および昨年の夏に実際に行った/計画がある旅行やレジャーとその時期・予算

・昨年の旅行やレジャーについて、今年は行く予定がない理由
・新型コロナウイルスや経済などの今年の夏の旅行やレジャー計画への影響度
・今年の夏の旅行やレジャーにおいて意識していること
・今年の夏の旅行・レジャーに関する意識・考え方の共感度
・年代・性別、同居する家族、居住都道府県
【集計内容】
・単純集計
・性年代別クロス集計
・地域別クロス集計(13県/その他感染拡大地域/その他の地域)
(注)集計対象は「基本サンプル」の集計です。「追加サンプル」(小学生の子どもと同居する親)の集計につきましてはお問い合わせください。
【注意事項】
・クロス集計において、集計対象数が極端に少なくなる質問は出力していません。
【商品名/番号】
品名:夏休みに関する調査
番号:20_1_002
【価格】
集計一式:12,000円(税別)


【お問合せ先】
CCCマーケティング総合研究所 
担当:服部 / 杉浦         
cccmk-souken@ccc.co.jp