地域活性化サービス 始動に寄せて

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 日本は08年をピークに人口減少が進み、大きな変革期に入っています。人口減少と高齢化が地域経済を縮小させ、さらなる人口減少と少子高齢化につながる負のスパイラルが進展するおそれがあります。

 急激な人口減少は様々な問題を引き起こす引き金になっています。都市部で空き家や空き地が不規則に発生する「都市のスポンジ化」もその一つです。シャッター通りと化した商店街や空き地だらけの住宅街は全国各地で見られる風景となり、都市の空洞化はますます様々なロケーションで加速しています。都市のスポンジ化が進むと、サービス産業の生産性が低下するほか、行政サービスの非効率化や地域コミュニティの消失、治安の悪化など、様々な問題が連鎖的に広がっていきます。

国はこうした状況を打破すべく、空き家や空き地の活用を促す支援策を打ち出していますが、家屋や土地の所有者の高齢化が進んでいることが問題の解決をさらに難しくしています。

地方経済を支える企業の大多数は中小企業です。多くの地方企業はすでに人口減少に伴う人手の不足に直面しています。働き手が少なくなった企業の多くは高齢の労働者によって何とか企業活動が維持されているものの、次なる担い手が確保されていない企業の多くは存続が危ぶまれる状況です。

かつては国内の様々な地域に、その地域の特性を踏まえた企業が存在していましたが、魅力的な企業の消失は若い働き手を他地域へ流出させる引き金となり、ますます地域の人口減少を加速させる結果となっています。

様々な雇用の受け皿が地域から消失することは、地域の中での働き方の多様性を損なうことにもつながります。地域の特性にあった特殊な技能は、その地域でしか学べない貴重なものでしたが、そうした個性豊かな職環境は人口の減少と高齢化により維持・継承が困難な状況です。

こうした事象を取り上げるまでもなく、日本国内は地域における課題が山積の状態です。そして、その課題解決はもはや時間的な猶予はなく、様々な知恵や経験を結集して取り組むべきだと考えます。

 私たち、CCCマーケティング総合研究所は、7,000万人の生活者の消費データを様々保有し、消費データと生活者の声を汲み取る様々な仕組みを活用しながら、生活者のライフスタイル変化を軸に多様な調査・研究を行っています。7,000万人ものデータがあるからこそできることがあります。それは日本の各地域を数字で読み取るということです。地域はその歴史、風土によりそれぞれの個性が形づくられています。そして、その個性と暮らしている方々の暮らしぶりは密着に関係し、消費にも大きな影響があります。Aという地域では〇という商品が売れるのに、Bという地域では〇は売れずに×が定番になっているという例は、日本各地で起きている事象です。つまり、その地域で売れている商品をよく知れば、その地域をより深く理解することが出来ます。

 私たちは商品単位での購買情報をお預かりしています。この購買情報をもとに、CCCマーケティングでは購入者の特徴についても独自に分析を行い、その消費を購入する人のタイプを類型化しています。この独自の分析視点を活用すると、各地域で購入されている商品を軸に、その商品の購入者を通して、地域に住んでいる方の特徴を類型化することも可能です。また、弊社には購入履歴のある方に意見を聴取できる「Tリサーチ」という仕組みもあります。消費データ、生活者の意見を聴くリサーチの仕組みなど、弊社のオリジナルな仕組みを活用することで、日本各地の地域の特徴をより鮮明に理解するお手伝いが出来るのでは、と考えております。

 CCCマーケティング総合研究所では、207月の開所以来、生活者の声に耳を傾け、様々なオリジナルデータを活用し、官公庁やご企業のコンサルティング業務も進めてまいりました。弊所で行うコンサルティングについては、オリジナルデータを活用する、様々なソーシャルリスニングツールを活用するというアプローチが他のコンサルティングファームやシンクタンクとの違いであると思いますが、“伴走型”であるという点も大きな特徴かと思います。

 地域の大きな課題は地域の経済をけん引していく若手経営者や人材の流出です。地域経済において中心的な役割を果たしてきたのは、国内経済の大きな特徴である中小企業の存在です。中小企業の多くは経営者の高齢化が進み、事業を維持・継続していくことが困難な企業が少なくありません。事業継続が難しくなった企業からは有為な若手人材も流出し、地域経済の柱が揺らぐという事態に陥っている状況が日本各地で起きています。

 私たちはこうした状況を打破すべく中小企業の方々やスタートアップのご企業の方々からのご相談に向き合い、“伴走”していきたいと思っています。そして地域に共有する課題解決のため、私たちの保有するデータを活用することが出来ればと考えています。

 日本の各地にある「まち」を元気にしたい。
 生活者の皆さんが暮らす「まち」の明るい未来創りに貢献したい。
 
 
CCCマーケティング総合研究所は生活者の皆さまの声に耳を傾けながら、官公庁や自治体、そして地域に立脚するご企業の皆さまとともに地域の課題解決に取り組んでまいりたいと思います。



■CCCマーケティン総合研究所メンバーより ご挨拶
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担当:杉浦
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