生活者の本音を導き出すアプローチ方法とは?共創プラットフォーム「Blabo!」の活用事例もご紹介

生活者の本音を導き出すアプローチ方法とは?共創プラットフォーム「Blabo!」の活用事例もご紹介

こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。

近年は市場に多くのものが溢れており、優秀なものやサービスを作っても売れにくい時代と言われています。そこで重要になるのが潜在ニーズを引き出すためにも欠かせないインサイトに注目することです。

しかし、効果的なインサイトがなかなか見つけられずにいる方も多いと思います。そういった方のためにCCCマーケティングが提供しているサービス「Blabo!」は活用できます。

本記事は、2021年7月21日に開催された「Sales Promotion 2021」にて『共創プラットフォームBlabo!における「生活者の本音を導き出す」アプローチ』としてご紹介した内容を、一部抜粋してご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.Blabo!とはどんなサービス?
    1. 1.1.既存のリサーチやデータ分析との違い
      1. 1.1.1.定量調査との違い
      2. 1.1.2.データ分析との違い
  2. 2.生活者の本音からインサイトを導くアプローチ
    1. 2.1.現状を把握する場合
    2. 2.2.モヤモヤを探る場合
    3. 2.3.アイデアを集める場合
    4. 2.4.Blabo!アプローチのまとめ
  3. 3.本音からインサイトを抽出し、マーケティングをサポートする「Blabo!」
    1. 3.1.Blabo!のサービスの仕組み
    2. 3.2.利用する企業・ユーザー双方で得られるメリット
    3. 3.3.事例
      1. 3.3.1.ハウス食品「シチューオンライス」の事例
      2. 3.3.2.Oisix「共働き夫婦のための料理キット」の事例
  4. 4.Blabo!で生活者の本音に寄り添った商品・サービスの開発ができる

Blabo!とはどんなサービス?

「Blabo!(ブラボ)」は、「みんなのオンライン会議室」をコンセプトにした、マーケティングサポートサービスです。
従来のマーケティング調査ではできなかった、本音やアイデアの投稿を通して生活者を巻き込みながらプロジェクトを進めていくことができる「企業と生活者との共創コミュニティプラットフォーム」になります。

双方向のコミュニケーションをとることができるため、生活者とのコメントのやりとりの中で本音を引き出します。さらに、そこからインサイトを抽出し、マーケティングや商品・サービス開発に役立てていくことができるのが特徴です。

つまり、企業の想いと生活者のインサイトをもとに「共創マーケティング」という形で商品やサービスの開発を行えるのがBlabo!です。

既存のリサーチやデータ分析との違い

Blabo!は共創マーケティングという性質上、既存のリサーチとはユーザーへのアプローチが大きく異なります。Blabo!と定量調査、データ分析を比較しました。

共創コミュニティの特徴

定量調査との違い

定量調査の場合、設問に回答してもらう事は可能ですが、その回答結果を受けて深掘りした質問をすることはできません。
簡単に実施できるのはメリットではありますが、本当に知りたい部分を詳しく知るのが難しい部分もあります。

Blabo!であれば、お題を通じた生活者とのコミュニケーションでヒアリングができるため、こういった心配がありません。お題への投稿に企業や編集部がコメントを入れるなどしてコミュニケーションを図りながらさらなる本音を引き出す探索型のアプローチが実現できます。

データ分析との違い

データ分析は実態の把握に役立ちますが、生活者の本音を知ることはできません。
一方、Blabo!ならデータ分析からは見えてこないような生活者の本音を聞きだすことができます。

データ分析サービスをみる

以下で具体的なノウハウの一部として、生活者の本音からインサイトを導き出すためのアプローチ方法について解説します。

生活者の本音からインサイトを導くアプローチ

Blabo!で生活者の本音からインサイトを見つけ出すために重要なのは、問いの設計です。
具体的なアプローチについてご紹介します。

現状を把握する場合

マーケティングにおいて商品やサービスの現状を知ることは非常に重要です。

例えば、企業側が生活者に対し「〇〇飲料に持っているイメージってどんなもの?」「こんなところが好きという具体例や体験など」について知りたいと考えたとします。

定量調査などでこれを行う場合、〇〇飲料の好きなところを自由記述で回答させるのが一般的ですが、Blabo!では以下のようなアプローチを行います。

相手の予測をしない設定で空想の世界にいざない、ユーザーの狭い視点を広げていく

このお題に対し、実際に投稿された内容の一部が以下です。

現状を把握する場合

「好きなところを自由記述」させる設問だけでは出てこないような意見や生活者が抱えている本音を知ることができます。

モヤモヤを探る場合

生活者が感じているモヤモヤを知ることができれば、それを解消する商品・サービス開発につなげることができます。

例えば、企業側が生活者に対して「駅や電車にあったら便利だなと思う設備やサービスってどんなもの?」と聞いた場合、調査であれば「忘れ物をお知らせしてくれる」「電車の込み具合が知りたい」などすでに顕在化している課題が出てくることが想定されます。

Blabo!の場合は以下のようなのアプローチが可能です。

ちょっとした心配や不安を聞き出すことで、本音から顕在化していないインサイトを見つける

この設問に対しては、一例として以下の内容が投稿されました。

モヤモヤを探る場合

生活者が具体的に何に対してモヤモヤを感じているのかが見えてきます。新規商品・サービス開発のヒントになるでしょう。

アイデアを集める場合

生活者の本音を聞いてアイデアを集める際にもBlabo!が役立ちます。

例えば、企業が生活者に対して「お子さんを持つママはどんな商品だったら買いたくなる?」と聞きたかったとしましょう。調査であれば自由記述で「○○な商品」のように答えてもらうでしょう。

一方、Blabo!なら以下のようなアプローチにつなげられます。

商品を紹介する立場に転換することで、シンプルで本質に刺さるワーディングを発案

実際の回答を見てみましょう。

アイデアを集める場合

より具体的に、そして生活者のニーズに沿ったキャッチコピーが見えてきました。社内会議だけでは出てこないようなアイデアを探る際にも役立ちます。

Blabo!ではこのキャッチコピーをそのまま活用するのではなく、投稿されたキャッチコピーの裏側にあるインサイトを抽出するというプロセスを介して商品のコミュニケーションコンセプトの開発に繋げています。

Blabo!アプローチのまとめ

Blabo!で行えるアプローチについてまとめると、以下のようになります。

Blabo!アプローチのまとめ

Blabo!アプローチのまとめ

思考を広げ、現状を理解してから、生活者のモヤモヤを探ることで具体的なアイデアを深めることができます。

生活者の本音を知ることができるので「これまでよりも一歩踏み込んだ形で現状を把握したい」「的確なインサイトを知りたい」「生活者の心に刺さる形で商品やサービスを展開していきたい」と考えた際に最適です。

コミュニケーターが週に複数回お題を投げかけるなどしてユーザーと細やかなコミュニケーションを取っているBlabo!だからこそ本音を集めることができます。

本音からインサイトを抽出し、マーケティングをサポートする「Blabo!」

Blabo!について、より具体的に仕組みや利用のメリットや事例をご紹介します。

Blabo!のサービスの仕組み

Blabo!では企業が抱えている課題を「お題」として生活者に提示することにより、本音からインサイトを抽出することができるサービスです。自分の思いやアイデアを投稿することに楽しさを感じているユーザーが集まっているため、自発的な投稿が期待できるのも強みです。

抽出した本音をサービスコンセプトに落とすことができれば、本当に生活者が求めている商品・サービス開発ができます。

利用する企業・ユーザー双方で得られるメリット

企業とユーザーの双方がメリットを得ることができます。

まず、企業が得られるメリットとして大きいのは、ユーザーインサイトを発見することにより「ズレのないマーケティング」が実現できる点です。本音を聞く中で生活者の抱える問題を理解し、具体的なニーズに寄り添いながらマーケティングを検討できます。

次に、ユーザーが得られるメリットとしては、自分のひらめきやアイデアが新たな商品やサービスの開発に繋がる点です。自分のアイデアが形になれば大きな喜びを感じることができ、企業のファンになることもあります。

また、企業のマーケターと一般ユーザーが双方向でコミュニケーションをとることができ、社会への貢献を実感できるのもユーザーのメリットです。

事例

実際にこれまでにBlabo!で生まれた商品をご紹介します。

ハウス食品「シチューオンライス」の事例

手間も具材もほとんどカレーと同じはずなのに、90年代をピークになかなか売り上げが伸びなくなっていたシチュー。ハウス食品はこの原因を洗い出し、シチューが食卓に登場する機会を増やしていくという課題に直面していました。

Blabo!で行われたユーザーの投稿を読み解いていくと、「ご飯がすすまない」ことや「おかずとして物足りない」「もう一品作らないといけない」ことが要因のひとつとしてあがってきました。

そこでフォーカスしたのがパパの満足感です。味付け、栄養、ボリューム感を考慮し、一皿で満足できる商品として誕生したのが、一皿で満足できるおかずシチューの「シチューオンライス」です。

詳しくはこちら (Blabo!サイトに遷移します)

Oisix「共働き夫婦のための料理キット」の事例

有機や特別栽培野菜などの食品宅配を行う「Oisix」では、料理初心者の男性でも作れる商品開発をするため、Blabo!で本音を集めました。

すると、男性の中には料理後の片付けが苦手な方が多いことが判明。そこで、「片付けのポイント」をセットにした料理キットを開発することで消費者の悩みを解決しました。料理のハードルを下げるには、簡単なメニュー開発だけでなく、料理と切り離せない“片付け”も重要だったのです。

料理初心者でも簡単に美味しい料理が作れる上に、後片付けまでしっかりとこなせる「共働き夫婦のための料理キット」が完成しました。

詳しくはこちら (Blabo!サイトに遷移します)

Blabo!で生活者の本音に寄り添った商品・サービスの開発ができる

本当に生活者から求められる商品やサービスを開発したいと考えた際、インサイトを見つけることが欠かせません。
しかし、ただアンケートやデータ分析を行うだけでは見えてこない部分がどうしても出てきてしまいます。

Blabo!を用いて、定量調査・分析だけでは難しいような市場機会の発見からサービス開発、マーケティング戦略まで行うことが可能です。
また、その他のソーシャルリスニングサービスについてもご紹介可能です。

生活者の本音から的確なインサイトを発見し、自社の商品・サービス開発につなげていきたい企業のみなさまは、ぜひCCCマーケティングにご相談ください。

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