【生活者の声を読み解くシリーズ】起業のハードルで一番高いのは「〇〇〇」だった!約200人の声から参考にできる起業ハードルを下げる方法とは

【生活者の声を読み解くシリーズ】起業のハードルで一番高いのは「〇〇〇」だった!約200人の声から参考にできる起業ハードルを下げる方法とは

永田桜子

こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。

経団連によるスタートアップ庁創設に関する提言もあり、「起業・スタートアップ」の重要性は徐々に浸透しているのではないでしょうか?

「起業」は一昔前と比べると身近になりましたが、まだまだハードルの高いものです。「起業」について自分ゴトとして考え、選択肢の一つとなるためには何が必要なのか、生活者の実際の声から読み解きます。

目次[非表示]

  1. 1.実は身近にある?起業のチャンス
  2. 2.約200人に聞いた!起業を身近に感じるにはどうすればいい?
    1. 2.1.「Blabo!」とは?サービスの特徴を紹介
    2. 2.2.シェアしてもらった生活者の声
      1. 2.2.1.起業が自然な人生の選択肢のひとつに!どんなきっかけや理由があれば、起業に関わる自分が想像できる?
    3. 2.3.起業を身近にする声のランキング
    4. 2.4.マインドセットについて
    5. 2.5.始め方について
    6. 2.6.仲間・時間の不足について
    7. 2.7.「学ぶ」の不足について
  3. 3.起業を身近に感じるインサイトマップ
    1. 3.1.ハードルが高く感じること上位3位に注目
  4. 4.起業者目線で対応を考えることが重要

実は身近にある?起業のチャンス

今の時代、実は起業のチャンスは身近にあります。

例えば、企業内で新規事業プログラムを実施しているという話もよく聞くようになりました。
弊社内でも、新規事業開発支援プログラムを実施しており、経験や年代を問わずさまざまな社員が応募しております。
​​​​​​​一方で、起業支援サービスが実装されたスタートアップ支援施設も多いです。

このように、実際に起業を検討した際に役立つようなヒトとの出会い・スタートアップの支援を享受できるオープンスペースが増える中で重要なのは「起業」について自分ゴトとして考えられる世界が広がることではないかと考えます。

より詳細な調査内容は、下記の資料をダウンロードしてご覧ください。

起業に関する資料をダウンロードする

約200人に聞いた!起業を身近に感じるにはどうすればいい?

昔に比べると身近になった「起業」ではありますが、実際に自分が起業するときのことを考えると躊躇してしまう方が多いはずです。この、生活者が抱える「見えないハードル」を、実際の声から読み解きます。

今回は、コミュニケーションプラットフォームである「Blabo!」を活用して生活者の声を収集しました。

「Blabo!」とは?サービスの特徴を紹介

Blabo!」は、生活者の本音を知ることによってインサイトを導き出すためのオンライン会議室のようなものです。企業が知りたい内容を直接的に質問するのではなく、生活者が回答しやすい「お題」として掲載することでリアルな声を集められます。

シェアしてもらった生活者の声

今回お題として設定したのは、以下です。

起業が自然な人生の選択肢のひとつに!どんなきっかけや理由があれば、起業に関わる自分が想像できる?

このお題から「起業」と生活者の間にある見えないハードルを読み解きます。

Blabo!では、以下のようにユーザーの投稿に対し、他のユーザーがコメント・Blabo!(いいね)ができるので、Blabo!数の多い=共感が多かった声を中心にご紹介します。

起業が自然な人生の選択肢のひとつに!どんなきっかけや理由があれば、起業に関わる自分が想像できる?

起業を身近にする声のランキング

約200人の「起業を身近に感じるためにあったらいいなと思うこと」を項目別にまとめると、お金・時間・アイデア・人材・ノウハウに関する声に分かれているのが見えてきます。

以下は、分類できた項目に対してBlabo!数が多い上位100名の投稿の項目別ランキングです。

起業を身近にする声のランキング

中でも生活者の興味関心度が高そうな項目を見てみると、以下のようなポイントが見えてきました。

▼上位投稿から見えてきたポイント
・ 行動のきっかけ(マインドセット、始め方)
・ 起業の実務サポート(サポート制度、手続き)
・ 資源の確保(保証・補償、アイデア、仲間・時間、お金・マッチング)

次項からは、「マインドセット」「始め方」「仲間・時間の不足」「学ぶ」の項目を筆頭に、Blabo!数の高いユニークな声を紹介します。

マインドセットについて

起業を行うためのマインド面でのハードルについて言及している声は多く、「できそう!」や「駄目でも大丈夫!」といったハードルを下げる声も散見されます。

<潰れてもいい覚悟、儲けようとは考えない覚悟>

始め方について

前項のマインドに関するハードルに対して「ハードルの低い始め方があれば、起業を始める後押しになる」との声をたくさん頂きました。まさに、スモールスタートや副業からスタートしていくイメージが持てれば…という声です。

<ウルトラ・スモールスタート>

仲間・時間の不足について

起業する際に必要になるのが、仲間と時間です。起業は孤独という声もありましたが、起業する道のりを乗り越えていくための仲間・賛同者を求める声を多く頂きました。「多様な能力を持った仲間が欲しい」「一人では時間が足りない」といった生産性に関する意見もありました。

<起業したい人のための企画掲示板>

「学ぶ」の不足について

学びについては「初等教育から身近に感じてもらうことで、より身近に感じるのではないか」との声が挙がっていました。また「自分ゴトに感じられるような学びがあると身近に感じる」との声もいただいています。

<学習で習う>

起業を身近に感じるインサイトマップ

今回いただいた約200名の声をもとに、起業を身近に感じるために必要な要素のインサイトマップを作成しました。

【お金・時間・アイデア・人材の不足】
■ 資源の確保
・ (お金/マッチング)資金調達、企業協業、クラウドファンディング、営業・行商
・ (保証・補償)ベーシックインカム、保険、副業でスタート、国のサポート
・ (仲間・時間の不足)仲間・賛同者を集める、企画掲示板、時間の不足、人材不足
・ (アイデアの不足)アイデア価値査定、仮想マーケット、事業継承、Blabo!、温故知新の活用、カスタマーからの感謝フィードバック

【ノウハウの不足】
■ 知る
・ (学ぶ)学校で習う、成功事例、ロールモデル
・ (体験する)大人キッザニア、サンプル起業、ゲームで体験、自営業体験、起業の泥臭さ体験
■ 行動のきっかけ
・ (相談の場)相談場所、地域密着型
・ (始め方)入門チャート、副業として、ウルトラ・スモールスタート、不満書留、何から始めたらいいか支援(ワークショップ)、サンプル起業
・ (マインドセット)好きを伸ばす、楽しみ>不安、失敗への寛容、勇気をもらう(知人の例)、応援(起業って孤独)、ハードルの低いできそうな事例
■ 起業の実務サポート
・ (リスクヘッジ)失敗の実例、リスク軽減セミナー
・ (手続き)法律など手続き・事務サポート
・ (サポート制度)安価コンサル、明るいコンサル、アプリ、Naviシステム

前項で起業のハードルについて上がった声をまとめましたが、中でもハードルを高く感じるものとは、どのようなものでしょうか?

ハードルが高く感じること上位3位に注目

上記でまとめた中でも、声が多くハードルが高いもの上位3位を抜き出すと、以下のようになりました。

・ 始め方、マインドセット=行動のきっかけ
・ サポート制度=実行で一番困っていること
・ 保証・補償、アイデア=前提で困っていること

昨今、スタートアップ支援施設や支援サービスが増えていますが、ただ場やツールを提供するだけではなかなか起業を身近に感じるまでには至らないことがわかりました。

より起業を身近に感じてもらうためには、本分析でわかった起業者目線のネックになる点を参考にしていただくことが重要と感じます。単一のサービスでなく、多岐にわたる起業のハードルを横断的にサポートできる仕組みが求められているのかもしれませんね。

起業者目線で対応を考えることが重要

起業をより身近に感じてもらうためにはどうすれば良いのか読み解いた結果、まだまだ起業のきっかけやサポート、その他に関するさまざまな部分がネックになっているようです。

より詳細な内容については資料にまとめているので、ぜひダウンロードください。

起業に関する資料をダウンロードする

今回のように生活者のリアルな声を読み解くことによって生活者インサイトが把握でき、効果的なマーケティング施策に繋がっていきます。

CCCマーケティングでは、弊社で読み解いた”生活者の声を届けるパートナー”のサービスを提供しています。分析や調査の結果をうまく事業に反映させられない、マーケティング予算が足りない、といった悩みを抱えているマーケターのみなさまは、ぜひご相談ください。

Blabo!サービスをみる


※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

永田桜子

永田桜子|マーケティングユニット
「データ」と「視点」を活かして みなさまの
「気づき」につながる発信を心掛けてまいります!

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