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白ワインユーザーと赤ワインユーザーの特徴をデータから見る!


永田桜子
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。

みなさんは白ワインと赤ワイン、どちらがお好きですか。
今回は、白ワインを好きな人  と赤ワインを好きな人にはそれぞれどのような違いがあるのか、基本属性や併買商品を元に分析した結果をご紹介します。

分析に使用したデータのダッシュボードや、読み解き結果をまとめた資料は下記から無料でダウンロードいただけますので、ぜひお気軽にご覧ください!

■こんな方におすすめ
・ワイン購買者の特性を詳しく見たい
・自社商品の購買者属性をデータから分析したい
・競合商品や市場の分析結果をマーケティングに活用したい

目次[非表示]

  1. 1.今回使用するデータの概要
  2. 2.白ワイン派と赤ワイン派 の特徴を比較
    1. 2.1.基本属性
    2. 2.2.ライフスタイルアンケート
    3. 2.3.白ワイン・赤ワインの購入点数推移
  3. 3.白ワインユーザー・赤ワインユーザー が併買する食品の特徴
    1. 3.1.珍味類
    2. 3.2.加工食品
    3. 3.3.アルコール飲料
  4. 4.白ワインユーザー・赤ワインユーザー が併買する雑誌の特徴
  5. 5.白ワインユーザーと赤ワインユーザーとで異なる特徴が見られた

今回使用するデータの概要

今回使用するデータの抽出定義は、以下です。

期間: 2018年10月1日~2021年9月30日
業態:多種多様なTポイント提携先の購買
対象者:全国・20~89歳の男女
※併買商品ランキングに使用しているデータの抽出期間は2020年1月1日~2021年9月30日です   

白ワイン派と赤ワイン派 の特徴を比較

白ワイン派と赤ワイン派の特徴について知るため、基本属性、ライフスタイルアンケートの結果を比較してみてみましょう。

基本属性

まず、基本属性の性別についてです。
比較してみると、白ワインユーザーのほうが58.2%(+2.9%)と若干女性が多いことがわかります。

続いて性年代別でみてみます。
女性は濃い黄色が白ワインユーザー、薄黄色が赤ワインユーザーです。
また、男性も同様に濃い水色が白ワインユーザー、薄水色が赤ワインユーザーです。

女性の30~50代に白ワインユーザーの割合が多いようです。20代~50代においては白ワインの方が人気ですが、60代以降になると赤ワインを選択する方が増えます。

一方で、男性に赤白の差分はほとんどありませんでした。男性の場合は女性と異なり、どの年代においても赤、白の両方が平均して飲まれていることがわかります。女性と同じく、60代以降は赤ワインを選択する方が多いようです。

ライフスタイルアンケート

ライフスタイルを見ていくと、結婚している方としていない方の割合にほとんど差は見られませんでした。若干ですが、白ワインユーザーのほうが未婚率は高く(+1.1pt)、それに伴い子どもがいない方も多い(+2.5pt)です。

年収を見てみると、白ワインユーザーのほうが年収は高い(+32.7万円)のですが、お小遣いは大きく変わりません。そのため、自由に使える金額は白ワイン、赤ワインの選択に影響を与えているとは言えないでしょう。

居住形態では、赤ワインユーザーのほうが持ち家一戸建てが多い(+4.7%)結果となりました。これは、前述した白ワインユーザーのほうが若干未婚率が高いこと、子どもがいない方が多いことなどが関係していると考えられます。

趣味や関心については、白ワインユーザーは旅行好きのポイントが高く(国内:+1.5pt、海外:+2.7pt)、お酒(+2.5pt)、グルメ・食べ歩き(+3.2pt)、美容(+1.1pt)やファッション(+1.8pt)も若干の違いが見られました。

飲酒頻度については、赤ワインユーザーの方が少ない傾向にあるため、白ワインユーザーと比較すると日常よりも少し特別な時に飲酒している可能性もあります。

このほかの項目も下記のデータダッシュボードよりご覧いただけます。
ぜひ無料でダウンロードしてみてください!



白ワイン・赤ワインの購入点数推移

赤ワイン、白ワインで、購入点数についても違いや季節による変化がありました。

点数の推移を見てみると、白ワイン(緑線)よりも赤ワイン(赤線)のほうが購入点数が多いことがわかります。

また、季節に注目すると赤ワインは冬にかけて購入点数が伸びていました。12月は特に購入点数が多くなることから、11月3週目に解禁されるボージョレヌーボーが11~12月にかけての購入点数増加に影響しているのかもしれません。

一方、白ワインは季節による変動がほとんどありませんでした。5月と12月については、ワイン全体の点数が伸びることから相対的に増えています。

※データの抽出期間は2020年1月1日~2021年9月30日です

余談ではありますが、同じくロゼワイン(ピンク線)とスパークリングワイン(水色線)も12月に伸びる傾向が見られました。時期的にクリスマス・年末年始の需要だと考えられます。



白ワインユーザー・赤ワインユーザー が併買する食品の特徴

白ワインユーザー、赤ワインユーザーが併買する食品には違いがあるのでしょうか。菓子、加工食品、アルコール飲料について解説します。

珍味類

最初に、菓子類の中でもワインのお供として選択されていることが多いと予想される珍味類を解説します。

白ワインユーザーを見てみると、ナッツが多く選ばれていました。
共立食品の人気が高く、ピスタチオやミックスナッツ、素焼きカシューナッツなどが上位を占めました。単価が高めのナッツが選ばれているようです。

他は、ハース「おつまみセレクションジャイアントコーン塩味」、かつまた「ジャイアントコーン」と、ジャイアントコーンの人気も高いようです。ナッツ以外だと、クラウンF「有機レーズン」が上位にランクインしていました。レーズンはワインと相性が良いこともあり、選ばれていると予想できます。

赤ワインユーザーには、比較的低価格のナッツ類が選ばれていました。白ワインユーザーから選択されていたような比較的高価格のナッツは、上位にランクインしていません。タムラや医食同源ドットコムのバターピーナッツの人気が高く、なとり「お得な○○」系の商品も選ばれています。
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ライフスタイルアンケートでの回答結果の、年収の差も影響しているのかもしれません。

加工食品

白ワインユーザーの加工食品併買では面白い傾向が見えました。白ワインビネガーやパスタ 、バジル、チーズ、生ハム、オリーブ、アンチョビなどが多いことからイタリア料理を作る材料が選ばれているようです。中でもチーズや生ハム、オリーブは料理せず、そのままでも白ワインの良いつまみになります。

一方、赤ワインユーザーの併買商品をみてみると、和食に近い商品が多いようです。その理由の一つとして、日本の家庭料理とロゼワインがよく合うとされていることが関係しているのではないでしょうか。そのため、白ワインよりも赤ワインユーザーのほうの特徴に出た可能性が考えられます。

アルコール飲料

続いて、ワイン以外のアルコール飲料についてです。ワインのほかのアルコール飲料だと、どのような商品が選ばれているのでしょうか。

白ワインユーザーについては、ワイン以外でもスッキリした飲み口のアルコールを購入していることがわかります。ビールやスピリッツが中心でした。

ヒューガルデン「ホワイト 缶」は、クラフトビールです。オレンジピールとコリアンダーシードが配合されており、フルーティーでさわやかな味わいをしています。料理との相性が良いお酒なので、食事と一緒に楽しんでいる方も多そうです。

また、エチゴ「のんびりふんわり白ビール」も、爽やかな香りや、やわらかい口当たりと喉越しが特徴的なクラフトビールで、料理との相性が良さそうです。

赤ワインユーザーの場合、商品の顔ぶれが大きく異なります。
サントリー「ソーダでおいしい赤玉パンチ」は、甘さとレモンのさわやかさが特徴的なワインサワーです。こちらは缶タイプの商品ではなく好みの濃さで割る500ml紙パックの商品でした。そのため、日常的にこの商品を愛飲している人が多いことが考えられます。

他にもキリン「のどごし 生」やアサヒ「スーパードライ」が上位にランクインしています。このことから、しっかりとしたのどごしのアルコール飲料を好んで購入しているといえそうです。
白ワインユーザーからはフルーティーなものや、さわやかなものが多く選ばれていたため、好みが分かれるポイントといえます。

また、赤ワインは度数の高いものが多い関係もあってか、焼酎など他のアルコール飲料も度数が高いものがランクインしています。



白ワインユーザー・赤ワインユーザー が併買する雑誌の特徴

続いて、白ワインユーザー・赤ワインユーザーが併買している雑誌の特徴についてです。

白ワインユーザーは、ライフスタイルアンケートにも出ていたとおり、ファッション・料理の関心が高いことが雑誌の併買でも見られました。多くを女性誌や料理の雑誌が占めています。これには、赤ワインユーザーと比べると、白ワインユーザーに女性が多いことも関係しているかもしれません。

赤ワインユーザーは、健康誌や情報誌が多い結果になりました。こちらについてもライフスタイルアンケートの回答通りの結果だといえます。面白い点としては、白ワインユーザーのランキングにあった女性誌はひとつもランクインしていない点でしょう。その変わりに、白ワインユーザーでは見られなかったジャンルの雑誌が多くランクインしています。

白ワインユーザーと赤ワインユーザーとで異なる特徴が見られた

白ワインユーザーと赤ワインユーザーではどのような違いがあるのか見てきましたが、同じワインでも多くの違いがあることがわかります。
ただ、その差は、ヘビーユーザーではなく1点以上購入者かつ性年代を区切らず比較している関係か、それほど大きくはなりませんでした。

こういった条件下でも今回ご紹介したような分析を行うことができるのはCCCMKホールディングスが約1.3億人(有効ID数)のT会員のデータを保有しているからです。今回は購入者全体を分析しましたが、ヘビー・ミドル・ライトなどの層で区切ることもできます。

関連記事:健康食品購入ヘビー層は筋トレ好き?!年間購入金額別の併買商品ランキングを公開!  ​​​​​​​

また、今回の分析に利用したデータについてはダウンロードしていただくことが可能です。
ワインの“紅白”比較だけでなく、Tableauダッシュボードの操作方法を確認しながら、実際のデータを用いて「コロナ禍におけるワイン購買者の変化」も読み解くことができますので、ぜひご確認ください 。

■こんな方におすすめ
・ワイン購買者の特性を詳しく見たい
・自社商品の購買者属性をデータから分析したい
・競合商品や市場の分析結果をマーケティングに活用したい

コロナ禍におけるワイン購買者の変化

※配布用ボードにはSKUデータはございません。ご希望の方はお問い合わせくださいませ。

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参考:ヒューガルデン「ホワイト 缶」
参考:エチゴ「のんびりふんわり白ビール」
参考:サントリー「ソーダでおいしい赤玉パンチ」
参考:和食とワインとの相性は抜群!おすすめの組み合わせ例をご紹介

永田桜子

永田桜子|マーケティングユニット

「データ」と「視点」を活かして みなさまの
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