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【化粧水30ブランドを分析】SNS好き・コスパ重視タイプに「肌ラボ白潤プレミアム」が人気!


こんにちは、CCCMKホールディングスの北村です。

化粧水は、敏感肌向けやアンチエイジング向けなど、さまざまな種類が発売されていますが、それぞれの化粧水で購買者の特徴は異なるのでしょうか。
今回は化粧水について、各性別・年代別・志向性別で購買傾向を分析し、ブランドごとにマッピングを行いました。

今回ご紹介しているデータのもとになっているダッシュボードはこちらからダウンロードいただけます。
実際にお手元で操作してそれぞれのブランドごとの購買者の傾向をご覧いただけますので、ぜひダウンロードください!

■こんな方にオススメ
・化粧水や化粧品などのマーケティングご担当者さま
・化粧水の性年代や志向性による購買傾向の違いに興味がある方
・ID-POSデータを活用した分析に興味がある方

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目次[非表示]

  1. 1.今回のデータについて
    1. 1.1.データをコレスポンデンス分析でマッピング
  2. 2.人気化粧水のブランド規模
  3. 3.ブランド×性年代
    1. 3.1.女性の各年代別の人気傾向
      1. 3.1.1.10代
      2. 3.1.2.20代
      3. 3.1.3.30代
      4. 3.1.4.40代
      5. 3.1.5.50代
      6. 3.1.6.60代以上
  4. 4.ブランド×志向性
    1. 4.1.
    2. 4.2.
    3. 4.3.趣味
    4. 4.4.共通
  5. 5.それぞれの肌悩み解消に繋がるものが選ばれていた

今回のデータについて

Tポイント提携先で販売されている化粧水を厳選して分析を実施しました。
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間: 2022年12月1日~2023年11月30日
抽出元:多種多様なTポイント商圏内の日用品・食料品カテゴリの購買
対象者:全国・16~89歳の男女
※複数商品展開があるブランドについては統合して分析しています

データをコレスポンデンス分析でマッピング

今回は、30の化粧水人気ブランドについて「性年代」と「志向性(衣・食・趣味・共通)」の2種類のデータを用いてコレスポンデンス分析を行います。
コレスポンデンス分析とは、集計結果を散布図として視覚化する方法です。縦軸と横軸で区切った図に対し、ユーザーの年齢や性別ごと、セグメントごとに分析結果を表示し、項目間の関連性がわかるように分析結果を表示する手法です。

人気化粧水のブランド規模

まず、各ブランドのシェアから確認していきます。
以下はブランドの円が大きいほど大きなシェアを獲得していることを示しています。
※あくまでもCCCMKホールディングスが選定した化粧品ブランド、Tポイント提携先での結果です。

シェアのランキングはこのような結果でした。
1位 ロート製薬「肌ラボ® 極潤®」(10.53%)
2位 ロート製薬「メラノCC」(10.18%)
3位 イミュ「ナチュリエ ハトムギ」(7.85%)

ロート製薬は複数ブランドを合算して34.06%と、最もシェアが大きくなっています
また、イミュ 「ナチュリエ ハトムギ」は7.85%、ピエール ファーブル ジャポン「アベンヌウォーター」は7.40%と、1ブランドでかなりのシェアを獲得していました。

こちらから、実際に各ブランドのシェア率を確認できるダッシュボードも無料でダウンロードいただけます。

ブランド×性年代

次に、性別・年代別に購買している化粧水ブランドの傾向を見ていきます。

性別・年代ごとに購買割合が高い化粧水を近くに配置しています。
例えば上の図だと、明色化粧品「明色美顔水」  を好むのは男性20代という見方です。
全体をみてみると、左上はニキビケア、左下には敏感肌向け、右下がエイジングケア、中央には比較的手に取りやすい値段でうるおい重視系の商品がマッピングされていることがわかります。

​​​​​​​ここからは年代×性別でそれぞれの購買の特徴を見ていきます。

女性の各年代別の人気傾向

まず、女性の各年代別の化粧水ブランド人気傾向についてです。

10代

明色化粧品「明色美顔水」 や、ロート製薬「メンソレータムアクネス」など、比較的価格が低めのニキビケア商品の購買が特徴的です。
10代ということもあり自分で自由に使えるお金が少ない中で、ニキビのお悩みを解決できそうな商品を選んで購買している可能性が高いといえます。

20代

敏感肌向け商品である資生堂薬品株式会社「イハダ」や、資生堂「dプログラム」を好む傾向が見られました。
お肌のお悩みが10代ではニキビ肌、20代では生活リズムの乱れなどによる肌トラブル、敏感肌などに変化するのかもしれません。       

また、ロート製薬「肌ラボ®白潤」よりも「肌ラボ®白潤プレミアム®」 の方が近く、より成分にこだわりが感じられるプレミアム商品を選んでいるのも特徴的です。

30代

20代女性と傾向は似ていますが、コーセー「雪肌精」や「モイスチュアマイルド」の美白ケア商品  にも寄っているのが特徴です。
雪肌精は3,000円台と、10・20代で出てきたブランドよりも値段が少し高く、美白を強化したいという変化も感じられます。

40代

ロート製薬「肌ラボ®白潤」や、ロート製薬「メラノCC」などの比較的コスパのよい美白ケア商品が選ばれています。    
肌荒れ予防でも10代・20代とは異なり、歴史のある小林製薬「オードムーゲ」  を購買しているようです。

50代

スプレータイプの化粧水であるピエール ファーブル ジャポン「アベンヌウォーター」や、1本で乳液も美容液の用途も兼ね備えたpdc「ピュアナチュラル」など、手軽にうるおいをチャージできるものを好む傾向がみられます。
図の中央右寄りに位置しており、エイジングケア商品を手に取り始めている様子も感じられます。

60代以上

資生堂「エリクシールシュペリエル」や、全薬工業「ジュレリッチ」など、エイジングケア商品を購買している傾向が強く見られました。
70・80代になると、ロート製薬「50の恵®」や、資生堂「プリオール」、小林製薬「ケシミン」など、TVCMも放映していてエイジングケアのイメージがより強い商品が選ばれています。

女性全体では年代によるお肌のお悩みが変化するにあたって、購買商品にも特徴が出ました。
・10代:ニキビ改善
・20~30代:敏感肌改善
・30~50代:美白/時短
・50代以降:アンチエイジング
   

女性の購買について注目してきましたが、男性にも注目してみると、20代が10代女性と近くに位置していることから、化粧水を購買するタイミングが女性に比べて少し遅い可能性が見られました。また、30代では美白、40代以降は比較的値段が手ごろなブランドの購買が特徴的です。
男性の購買に関する詳しいデータもこちらのダッシュボードからご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

なお、こちらのコラムでは美容感度が高い男性の特徴や購買している化粧品などをご紹介しています。併せてぜひご覧ください!

関連:美容感度が高い男性が選ぶ化粧品は?ライフスタイルや購買の特徴などもチェック 

ブランド×志向性

続いて、ユーザーの志向性(※)による人気傾向の違いを見ていきます。
※志向性:T会員の性別・年齢・お住まいの地域や購買情報・サービス利用情報などをもとに、機械学習によって算出された推計値

今回は、衣・食・趣味・共通のカテゴリで購買傾向を分析しました。

コスパ重視タイプやまとめ買いタイプは、容量が多い麗白「ハトムギ」や、ナチュリエ「ハトムギ」を好むようなイメージがありますが、実際にはロート製薬「肌ラボ®白潤プレミアム®」などが購買されています。(図中央左)

まとめ買い派、値引き商品好きタイプは、1,000円以内の化粧水を購買している傾向がありました。(図左上)

第一三共ヘルスケア「ミノン アミノモイスト」、コーセー「カルテ」などの敏感肌系コスメは、美容食品好きの近くに位置しています。(図中央下)
食でも美容や健康を意識した方は肌に優しいものを好む方が多そうですね。

趣味

ロート製薬「肌ラボ®白潤プレミアム®」は、SNS好きの近くに位置しています。(図中央左寄)
同商品は過去にSNSで「人気デパコスであるイプサの化粧水と成分が似ている」と話題になったことがSNS好きからの購買につながったのかもしれません。

また、ロート製薬「50の恵®」はガーデニング好きの近くに位置しています。(図右上)
他のエイジングケア商品は健康関心層  の近くに多く位置しており、別の志向性(衣服・食・共通など)でも    50の恵み®は他エイジングケア商品と異なるポジションにあることから、差別化に成功していそうです。   

共通

資生堂「アクアレーベル」はひとり好き  ・ストレス解消上手の近くに位置しています。(図中央)
アクアレーベルのオールインワンジェルクリームは2023年8月にリニューアルされ、CMなども"ご褒美エステ気分"がテーマ になっている商品です。
リラックスタイムを重視する層にこの訴求が響いた可能性があります。

参考:浸透美容アミノ酸※1 を新配合 アクアレーベルのオールインワンがご褒美エステな気分を叶えるアイテムに進化 ~2023年8月21日(月)発売~ | 株式会社資生堂のプレスリリース 

それぞれの肌悩み解消に繋がるものが選ばれていた

化粧水について購買データから分析したところ、性別や年代による肌悩みや志向性に応じて  購買する化粧水は異なる可能性が高いようです。

「20代女性」「40代男性」など性年代に絞ってアプローチするだけでなく、顧客の志向と購買傾向を多面的に分析し、ユーザーのインサイトを読み取ることでより効率的なマーケティングを行うことができます。

今回の記事のもとになっているダッシュボードはこちらです。
手元で自由にブランド選択して詳細なデータをご覧いただけるので、ぜひダウンロードしてみてください。

■こんな方にオススメ
・化粧水や化粧品などのマーケティングご担当者さま
・化粧水の性年代や志向性による購買傾向の違いに興味がある方
・ID-POSデータを活用した分析に興味がある方

※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。


北村萌|マーケティングチーム
インサイドセールスでの経験を活かしながら
「CCCMKホールディングスのデータって面白い!」
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