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3位には「生ジョッキ缶」がランクイン!若者には「黒ラベル」「アサヒ生ビール」も 人気 |ビール類1歳刻みランキング

永田桜子

こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。

アルコールにはさまざまな種類がありますが、中でもビールはさまざまなお店で手に入るため、日常的に購入する方も多いのではないでしょうか?

一口にビールといっても、ブランドによって原料や製法が異なり、その味もさまざまです。
性別や年齢が違うと購買する商品にはどのような違いがあるのでしょうか?
ブランドごとに1歳刻みのランキングで見ていきます。 

なお、今回の記事で使用している資料はダウロードしていただくことが可能です。ぜひお手元でダッシュボードを操作しながらご覧ください。

■こんな人におすすめ
・自社商品の購買者分析を行いたい方
・食品、飲料の購買データを使ってプロモーションを行いたい方
・CCCMKのデータでどんなことが分かるのか知りたい方

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目次[非表示]

  1. 1.今回使用するデータの概要
  2. 2.ビール類の男女総合ランキング
    1. 2.1.TOP3は『金麦』『スーパードライ』『スーパードライ 生ジョッキ缶』 
  3. 3.ジャンル別ビールの人気ランキングを1歳刻みでチェック!
    1. 3.1.【レギュラービール】「スーパードライ」「スーパードライ 生ジョッキ缶」は全年齢、若者には「黒ラベル」「アサヒ生ビール」も人気!
    2. 3.2.【機能性ビール】発泡酒『スタイルフリー』は20代後半から、新ジャンル『のどごしZERO』
    3. 3.3.【プレミアムビール】『プレミアムモルツ』『ヱビス』が若年層に人気
    4. 3.4.【新ジャンル】『本麒麟』『のどごし生』などが50代後半に圧倒的人気
  4. 4.ビールの特性と年代によって人気には大きな違いがある

今回使用するデータの概要

今回使用するデータの抽出定義は、以下です。

期間:2022年4月1日~2023年3月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・20~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)

ビール類の男女総合ランキング

まずは男女総合ランキングから見ていきます。人気上位30位は以下の結果となりました。サントリーやアサヒビール、麒麟麦酒、サッポロビールなどのメーカーから、さまざまなブランドの商品が並んでいます。

TOP3は『金麦』『スーパードライ』『スーパードライ 生ジョッキ缶』 

1位はサントリー「金麦」でした。
2位はアサヒビール「スーパードライ」、3位はアサヒビール「スーパードライ 生ジョッキ缶」と続き、総合ランキングTOP3は新ジャンル、ビールからランクインしました。

また、10位までは新ジャンルが4つ、生ビールと発泡酒はそれぞれ3つずつランクインしていました。
新ジャンルはレギュラービールよりもお手頃価格でありながら味に遜色はなく、高アルコールやカロリーオフなど、嗜好に合わせて商品が選べるので人気が高いのかもしれません。

次はビール、発泡酒、新ジャンル、機能性などジャンルごとに購買する性別や年齢に差があるのか見てみます。

ジャンル別ビールの人気ランキングを1歳刻みでチェック!

ビールのジャンルごとに人気商品の傾向が異なりました。

そこで「レギュラービール」「機能性ビール」「プレミアム系」「飲みごたえ系発泡酒・新ジャンル」の4つのジャンルに分けて詳しく見ていきます。

【レギュラービール】「スーパードライ」「スーパードライ 生ジョッキ缶」は全年齢、若者には「黒ラベル」「アサヒ生ビール」も人気!

レギュラービールの各ブランド人気商品ランキングの年齢による推移を見てみます。
グラフの縦軸は人気ランキング、横軸は年齢を表しています。

レギュラービールのトップは、全体ランキングでは2位にあたるアサヒビール「スーパードライ」でした。20~30歳までは1位、その後若干変動がありますが、33歳~65歳までは2位で安定しています。

アサヒビールからは「スーパードライ 生ジョッキ缶」もランクインしており、20~34歳までは3位、その後若干下がるものの、4~6位です。こちらの商品は2021年4月に発売され話題となりましたが、品薄が続いていました。最近は安定して手に入るようになったことや、2022年10月には485ml缶が登場したこともあり、再度注目されたと予想できます。 

一方で、サッポロビール「黒ラベル」、アサヒビール「アサヒ生ビール」は20代に人気で年齢が上がるとランキングは下降します。

「黒ラベル」と「アサヒ生ビール」は、どちらもビールに多い「キレ・コク」などの機能の価値訴求ではなく、ブランドイメージを浸透させるようなアプローチをしている特徴があります。

サッポロビール「黒ラベル」は、大人エレベーターシリーズのCMが人気で、CMの中ではビールについて一言も語られておらず、美味しさや味の訴求が多い他社のCMとは違うアプローチが印象的で、20~26歳では4位にランクインしています。

また、アサヒビール「アサヒ生ビール」についても同じように、商品誕生のストーリーなどを大切にした見せ方をしています。

こういったブランドイメージづくりが手軽な上質さを求める若者にフィットし、ブランドに共感した若者が購入しているのかもしれません。

【機能性ビール】発泡酒『スタイルフリー』は20代後半から、新ジャンル『のどごしZERO』

続いて、機能性ビール類についてです。
糖質を抑えたり、ゼロにしたりした機能性ビールは、各企業から発売されていますが、発泡酒と新ジャンルでは年齢別ランキングにどういった違いがあるのでしょうか。

まず、発泡酒の機能性ビールから、アサヒビール「スタイルフリー」、麒麟麦酒「淡麗グリーンラベル」の年齢別ランキングを見ていきます。

20代後半からランクアップし、50代あたりからは徐々にランクダウンしていました。

続いて、新ジャンルから、麒麟麦酒「のどごし ZERO」、アサヒビール「オフ」の年齢別ランキングを見ていきます。

同じ機能性ビールではありますが、前述の発泡酒は20代後半からランクアップしていたのに対し、新ジャンルは年齢とともにランクアップしているのが特徴的です。

この後ご紹介しますが、新ジャンルは全体的に年齢が上がるとともに人気が上がることもあり、同じ機能性ビールでも違いがあるのかもしれません。

また、男女でのランキング差も大きく出ました。

上記は、例としてアサヒビール「スタイルフリー」の年齢別ランキングを男女別に表したものです。男女で比較してみると、全年齢で女性のほうがランキング上位であることがわかります。

他のブランドを見てみても、差が大きいもの・小さいものとありますが、ほとんどが男性よりも女性に人気の結果になりました。女性のほうがより健康に気を使っている方が多いのかもしれません。

【プレミアムビール】『プレミアムモルツ』『ヱビス』が若年層に人気

続いてプレミアム系に分類される商品のブランドについてです。

通常の商品よりもこだわった原料や製法により、高級志向なプレミアムビール。生活に比較的余裕のある高年齢層から選ばれているのかと思いきや、年齢別ランキングの推移を見てみると、意外にも20・30代の若年層に人気が高いことがわかりました。

サントリー「プレミアムモルツ」では、プレミアム系のビールの「敷居が高いビール」というイメージを払拭し、親近感のある「自分へのご褒美」というイメージ浸透を図ったマーケティングを行っているのが特徴です。

サッポロビール「ヱビス」については、2022年9月にコミュニティ機能を兼ね備えたコミュニティサイト「ヱビスビアタウン」をオープンし、Web上での会員同士の交流などを通して若者の心をつかむ取り組みにも力を入れています。 

こういったマーケティングの効果もあるのかもしれません。

【新ジャンル】『本麒麟』『のどごし生』などが50代後半に圧倒的人気

最後に、本格的なビール感のある、いわゆる「飲みごたえ系」の発泡酒や新ジャンルについて見てみます。
基本的には、どれも年齢が上がるにつれてランキングも上がる結果となりました。

例えば、麒麟麦酒の「のどごし生」や「本麒麟」は20代では10位ほどであるのに対し、54歳以降はそれぞれが3位・4位争いをするほどランキングが上昇しています。

また、男女で差を比べてみると、以下のような結果になります。

「本麒麟」は男性ランキング3位、女性ランキング9位と男性人気が高い一方で「のどごし生」男女ランキングともに6位と変わらない結果となりました。

どちらも飲みごたえを謳った商品ですが、「本麒麟」はアルコール度数が6%なのに対して、「のどごし」はアルコール度数が5%と、少し飲みやすいことも比較的女性人気が高いことと関係しているかもしれません。

ビールの特性と年代によって人気には大きな違いがある

同じビール類の商品を比較してみても、年齢や性別によって選ぶブランドには大きな違いがあることがわかりました。

同じ機能性ビールでも、発泡酒と新ジャンルでは年齢別ランキングに大きな違いが見られるなど、人気ランキングを見ることによりマーケティングのヒントが見つかりました。

1歳刻みのランキングは、CCCMKホールディングスが約1.3億人(有効ID数)の属性データと購買データをシングルIDで管理しているからこそ出せるデータです。
データに基づいたマーケティングに取り組んでいきたいと考えている企業のみなさまは、ぜひCCCMKホールディングスまでご相談ください。

なお、今回の記事のもとになっているデータについては、以下よりダウンロードができます。こちらもぜひご覧ください。 

■こんな人におすすめ
・自社商品の購買者分析を行いたい方
・食品、飲料の購買データを使ってプロモーションを行いたい方
・CCCMKのデータでどんなことが分かるのか知りたい方

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永田桜子

永田桜子|マーケティングユニット   
「データ」と「視点」を活かして みなさまの
「気づき」につながる発信を心掛けてまいります!

参考:『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶大生』(缶485ml) 10月25日発売|ニュースリリース|アサヒビール
参考:「ヱビス」で彩るビール時間 新戦略手ごたえ 若者つかむ WEB空間に“仮想の街” 相互交流も参考:「ヱビス」会員同士やブランドの交流のためコミュニティサイト開設 | 販促会議デジタル版

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