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好きな芸能人の話を聞きたい!30分トーク番組調査【出演者パワー編】

前回の調査では、同じ30分トーク番組の中でも放送されている時間帯や番組コンテンツの特徴などによって視聴者傾向が少しずつ異なってくることが明らかになりました。

夜の時間帯に放送されている日本テレビ系列「アナザースカイⅡ」「おしゃれイズム」TBS系列「A-Studio+」は、メイン視聴者は40代~50代ではあるものの、番組ごとに20~30代の視聴者の世代構成が異なってくるなど、コンテンツの違いが視聴者層に影響しているのでは?と思わせるデータでした。

放送時間や番組パーソナリティによる視聴者層の違いも気になるところですが、今回は出演するゲストによって番組の視聴者がどの程度変化するのかを明らかにしてみました!
対象番組は上記3番組。各放送回の視聴率/出演ゲスト/視聴層特徴を合わせて調査。

調査対象期間は、前回と同じく2020年2月2日(日)~2月29日(土)の4週間。視聴率はライブ視聴と録画視聴を合計したトータル視聴としている。
まずは各放送回の視聴率から!4回放送された番組のライブ視聴率、録画視聴率、トータル視聴率をそれぞれ集計しました。

目次[非表示]

  1. 1.出演ゲストによって視聴率は変わる!?30分トーク番組視聴率!
  2. 2.ファンは放送を見ている?出演者別・視聴者性年代

出演ゲストによって視聴率は変わる!?30分トーク番組視聴率!

日本テレビ系列「アナザースカイⅡ」でもっとも視聴率が高かったのは俳優の風間俊介さんが出演した放送でした。風間さんはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に徳川家康役で出演する、いま話題の芸能人のひとりですね。

「おしゃれイズム」でもっとも視聴率が高かったのはタレントのファーストサマーウイカさんが出演した放送回。ファーストサマーウイカさんは2019年の下半期に大ブレイクを果たし、テレビにひっぱりだこのタレントです。

TBS系列「A-Studio+」でもっとも視聴率が高かったのは、音楽バンドOfficial髭男dismさんが出演した放送回でした。official髭男dismさんも2019年に大ブレイクを果たし、NHK紅白歌合戦にも出演した人気バンド。

いずれの番組にも話題の有名人が出演している事がわかりましたが、その中でも視聴率が高かったのは「話題でもあり、旬な有名人」が出演している放送回。やはり、そのとき話題になっていて、様々なメディアに露出している旬の有名人に出演してもらえるかどうか、がトーク番組にとって重要なのかもしれません。

さて、「話題でもあり、旬な有名人」が多くの視聴者を引き寄せることは判明しましたが、出演ゲストそれぞれの「ファン」がどのくらいその番組を視聴しているのか?も気になるところ。女性ゲストならば男性ファンが多くなるのか?男性ゲストなら女性ファンが多くなるのか?そんな素朴な疑問をもとに検証してみましょう!

エリア:関東
期間:2020年2月2日(日) ~ 29日(土) の4週間
視聴方法:ライブ視聴+録画視聴
視聴者定義:全国の男女10歳刻み、該当番組の放送時間50%以上視聴

ファンは放送を見ている?出演者別・視聴者性年代

番組放送回ごとの視聴者の性年代傾向を調査。番組平均の視聴者性年代構成比に対して、各放送の構成比はどうだったのか、差分で表したのがこのグラフ。

「アナザースカイⅡ」で最も視聴率が高かった風間俊介さんの放送回は、番組平均に比べて女性10代~30代の視聴傾向が高かった。風間さんのファン層である、ジャニーズファンが視聴していたのかもしれません。

「おしゃれイズム」で最も視聴率が高かった、ファーストサマーウイカさんの放送回は女性40代が最も高かったが、全体を通して大きな偏りがなく、幅広い年代の人が視聴していたことがわかります。この結果から、ファーストサマーウイカさんは性年代に偏りなく、多くの人に関心を持たれていることがうかがえます。

「A-Studio+」で最も視聴率が高かった、Official髭男dismさんの放送回は彼らのファンであろう男女10代~30代の視聴者傾向が高かった。ドラマ主題歌やCMソングにも多数起用されライブや音楽番組に数多く出演する彼らは若者に支持されているのでしょう。

さらに全体を通してみると、「アナザースカイⅡ」で俳優の斎藤工さんが出演した放送回は女性の視聴者傾向が高くなっている。過去には、ドラマ「昼顔」で日本中の女性を虜にした斎藤工さんだけに、女性ファンが多く視聴していることもうなずけます。

一方、「A-Studio+」でボクシング世界王者の井上尚弥さんが出演している放送回は、男性の視聴傾向がぐっと上がっている。圧倒的な強さでボクシング界を牽引する世界王者・井上尚弥さんに憧れる、男性ファンが視聴していたことがうかがえる結果となりました。

この結果からやはり出演するゲストに関心が高い世代が視聴する傾向が高くなっていることがわかります。ひとつの番組でも、出演ゲストによってこんなに視聴者傾向が変化するのです!

これまでの調査では出演ゲストによる視聴率の変化、視聴者層の変化を明らかにしてきました。次回は、番組パーソナリティや番組のコンテンツを支持する視聴者がどれくらいいるのか?を調査し、一番コンテンツ力が高い番組を明らかにしてみましょう!後編もチェックしてみてください!


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