「大人のねるねるねるね」は本当に”大人”が買っている?購買傾向を調査!

「大人のねるねるねるね」は本当に”大人”が買っている?購買傾向を調査!

田中友理

こんにちは、CCCMKホールディングスの田中です。

発売前からSNSを中心に話題になっている、クラシエフーズの「大人のねるねるねるね」をご存じでしょうか?

「大人のねるねるねるね」は赤・白の2種類の本格ぶどう味で、ソムリエの選んだ“ねるねるねるね”に合うワインのアロマ成分を隠し味に配合している商品で、「ねるねるねるね」を子どもの頃に楽しんだ20~40代に、進化した新しい「ねるねるねるね」を改めて楽しんでもらいたいという思いから生まれたアイディアとのこと!

そんな「大人のねるねるねるね」は本当に”大人”が楽しんでいるのでしょうか?
「大人のねるねるねるね」(以下、大人版)と大人版以外の「ねるねるねるね」(以下、通常版)、それぞれの購買者のデータを比較し検証したいと思います。

目次[非表示]

  1. 1.大人版は子育て世代には買われにくい!
  2. 2.大人版購買者は「未婚」「子どもが家にいない」割合が高い!
  3. 3.大人版購買者は一人の時間を好む傾向が!
  4. 4.通常版購買者は、子ども向け菓子の購買傾向が!
  5. 5.大人版は、本当に”大人”が購買している?

大人版は子育て世代には買われにくい!

まずは、大人版・通常版それぞれの購買者の性年代を見てみます。

性別構成比 性年代別構成比

性別を見ると、大人版・通常版どちらも男性25%、女性75%ほどと、男女比は特に変わらないことが分かりました。

性年代別の構成比を見ると、女性のボリュームゾーンは、大人版・通常版ともに35~44歳の子育て世代ですが、比較すると約10%の差があります。また、20代と40後半~50代については、大人版の構成比が高く出ています。
男性を見ても、大人版購買者の20代の構成比が高い結果となりました。

通常版のほうがより子育て世代から購買されている様子がうかがえます。
では、それぞれどのような人が購買しているのか、ここからは特に構成比の差分が大きい「35~44歳の女性」に絞り込んで見ていきます。

大人版購買者は「未婚」「子どもが家にいない」割合が高い!

まずは、ライフスタイルアンケート※1の回答結果を見ていきます。
※1)T会員のみなさまに、Tサイト上で任意で回答いただくアンケート

ライフスタイルアンケート回答結果

・「未婚」回答者:大人版 36.1% 通常版 17.3%(差分18.8%)
・「同居子どもなし」回答者:大人版 37.8% 通常版 15.3%(差分22.5%)

回答結果より、大人版購買者は未婚率が高く、子どもと一緒に住んでいない割合が高い(通常版購買者比較)ことが分かりました。

ここまでも、子ども用というより自分用に買っているのではないかと推測できますが、より詳しく見ていきます。

大人版購買者は一人の時間を好む傾向が!

次は、それぞれの志向性を顧客DNA※2を基に見てみましょう。
※2)顧客DNA:Tカードの利用履歴から機械学習で衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしたデータ

「ねるねるねるね」大人版・通常購入者の特徴的な志向性

大人版購買者は、自分らしさを大切にしており、一人の時間を楽しむ傾向があるということが見えてきました。

また、SNSや時事ネタを追っており、新商品への感度が高いという特徴もうかがえます。大人版の発売から1カ月以内に購買しているだけあって、情報通で新商品にも積極的であることが分かりました。

対して、通常版購買者は仕事・遊びなど共通して家族を優先する傾向にあり、情報発信はリアルの口コミやテレビからの影響を受けやすいという特徴が見えてきました。

通常版購買者は、子ども向け菓子の購買傾向が!

最後に、ねるねるねるね以外にはどんな商品を購買する特徴があるのか、併買ランキングからそれぞれの購買傾向を読み解きます。

「ねるねるねるね」大人版・通常購入者の併買ランキング

大人版購買者は、上位15位以内のお菓子の中で、直近3カ月以内に発売されたものが5商品ランクインする結果となりました。
また、2位の「明日香 ラムネわらび餅」は夏季限定商品でSNSなどでも話題となっていた商品でした。
ここでも、新商品やSNSへの情報感度が高く、実際に購買していることがうかがえます。

対して、通常版購買者は、上位15位以内のお菓子の中で、駄菓子や子ども向け菓子が8商品ランクインしており、普段から子どものためにお菓子を購買していると推測されます。

大人版は、本当に”大人”が購買している?

大人版・通常版の購買者を比較・分析したところ、大人版購買者は同居している子どもはいない傾向が高く、一人の時間を楽しみ、SNSでの話題や新商品への情報感度が高い人ということが分かりました。
対して、通常版購買者は同居している子どもがいる傾向が高く、家族優先のライフスタイルで普段から子どものためにお菓子を購買している人であることがみえてきました。

以上の傾向から、「大人のねるねるねるね」は本当に”大人”が買っている(大人が自分用に購買している)可能性が高いと言えるのではないでしょうか!

このように購買データから購買者の人となりを読み解く分析は、CCCMKホールディングスが約7,000万人の購買・行動データとアンケート回答結果をシングルIDで管理しているからこそできることです。

今回は「大人のねるねるねるね」に注目しましたが、その他にも、購買データを基に、新商品の初動2週間を比較した4カテゴリ(アイス・菓子・清涼飲料・アルコール類)の人気ランキングを、「Z世代」をはじめとする10セグメントごとに見ることができるダッシュボードも、下記より無料でダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください。

新商品ランキング

※データは毎月自動で更新します。
※PCでの閲覧を推奨しております。

今後も、世の中のできことをデータで検証してみるコラムを発信していきますので、お楽しみに!

※今回使用したデータの概要
期間:2022年9月5日~2022年10月5日
   年間併買ランキングのみ2021年9月6日~2022年10月5日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・10~89歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
    期間中、大人版・通常版をどちらも購買した方は対象外

※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

田中友理

田中友理|マーケティングユニット
CCCMKホールディングスのデータの可能性、
​​​​​​​面白さを感じてもらえるような情報を発信いたします!

本記事を引用・転載をご希望の方は、事前にお問い合わせよりご連絡ください。

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